“京都の台所”だからこそ、お米が充実

 古くから京都中心部にある多くの飲食店を支えてきた北部エリア。もちろん、米作りも盛んに行われてきました。

 特に、丹波のこしひかりは、「東の魚沼、西の丹波」と言われるほどレベルが高いそうです。

 米自体を買って帰ってもいいけれど、最近はお米を使ったお菓子にも注目が集まっています。

 「KOKU」は、綾部市の米粉や玄米を使った、未来のお米を考えるブランド。

 米粉を使った「かたクッキー」は、その繊細さゆえに型に詰めて焼き上げるオリジナル。バターも卵も使いません。

 「玄米ぽんせんべい」は、玄米が持つ栄養をそのままに1枚1枚手で焼き上げ、食べやすいのも魅力です。パッケージもおしゃれで、ヘルシーなお土産に。

いつもの1杯を京丹波で手に入れる

 丹波ではさまざまなお茶が作られています。朝と夜の寒暖差が激しい京丹波は、お茶の産地としても優れているのです。

 定番は緑茶とほうじ茶。

 緑茶の「青柳」は、京丹波市の「さらびき茶園」から。500円でたっぷりあり、日常的に惜しみなく飲むお茶として人気があります。

 民芸調のパッケージがかわいいほうじ茶は、大正時代から続く福知山の老舗茶舗「山城屋茶舗」のものです。

 鬼伝説のあるエリアで職人さんが丁寧に深煎りし、淹れると赤みがかった美しいほうじ茶になるため「赤鬼」と名付けられました。

2021.03.18(木)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘