眞子さまの心に暗い影を落とす「秋篠宮家の長女」という自覚
借金問題については、元婚約者が『週刊現代』(十二月五日号)の取材に対して「返金は求めない」と発言。解決へと向かいつつある。当の小室さんはというと、変わらず米国で勉学に勤しむ日々を送っているようで、二一年には弁護士資格取得のための試験を受ける予定だ。
母親の佳代さんは、三年近くにわたるマスコミの取材に気を病み、一時は家族との会話もままならないほど追い詰められ、勤め先の洋菓子店を休職していたという。その後、復帰したものの、最近の結婚問題の再燃が影響してか、持病のぎっくり腰が再発し悩まされているという話もある。
二人の結婚話が再び動き出し、眞子さまは一人の女性として幸せを摑みつつあるように見える。だが一方で「秋篠宮家の長女」という自覚が、かえって眞子さまの心に暗い影を落としているという。
「眞子さまは、秋篠宮家における“第二の母親”のような存在です。自分の結婚問題で家族に影響が及んでいることを心配されないわけがない。『紀子さまの体調は大丈夫か』、『悠仁さまがこの件で学校でいじめられていないか』などと周囲に悩みを吐露されることもあったようです」(宮内庁関係者)
十二月上旬に報じられた元衆院議長・伊吹文明氏の「小室さんは国民に説明を」「国民の祝福のうえに、ご結婚にならないといけない」という苦言。これに代表されるような考えを持つ人が多数いることは紛れもない事実だ。その証拠に眞子さまのお気持ち文書発表や秋篠宮の誕生日会見を機に、宮内庁には抗議の声が殺到しているという。
「当たり前の権利を認めるべきです」
それでも「眞子さまは結婚すべき」と、その選択を支持する人もいる。国際政治学者の三浦瑠麗氏もその一人だ。
「英国王室とは違って、日本の女性皇族は結婚して降嫁すれば、特権をはく奪され民間人になる。であれば憲法に基づき自由に結婚する権利は認められて当然です。自由主義は『自分で選択を積み重ねる』過程そのものに生きる意味を見出す、という考え方です。その選択が正しいか間違っているかにかかわらず、選択することそのものに意味があるからです。
もし、後から小室さんとの結婚が間違っていたと思えば、眞子さまは離婚されればよいのです。間違った結婚を維持する必要もない。当たり前の権利を認めるべきです」
十二月十日には宮内庁の西村泰彦長官が「小室さん側が説明責任を果たすことが重要」と指摘。
依然として結婚に至る道のりは険しいように見える。でも眞子さまは自身が幸福だと思う選択をしてもいいのではないだろうか。
※発売中の「週刊文春WOMAN」2021 創刊2周年記念号では、「天皇皇后ご夫妻 コロナ禍『沈黙』の理由」など、多数の記事を掲載。
2021.01.11(月)
文=「週刊文春WOMAN」編集部