「免疫力アップ」はこの冬を乗り切るために必須のテーマ。
心と体を健やかに保つためのアイデアを3つ、CREA WEBの人気記事からお伝えします。
#1 サプリメントで効率よく免疫力を高めよう
「いつもとは違うさまざまな不調を感じたときは、免疫力は下がっていると思った方がいい」と皮膚科医の山崎まいこ先生。
その免疫と大きく関わっているのが腸。
「小腸の絨毛には、体中の免疫細胞の約7割が集まり、血液に乗って全身に運ばれます。最近の研究では、インフルエンザなどに対する免疫力の高さは、小腸の働きと密接に関係していることがわかっています」(山崎先生)
だからこそ、食事は最も重要。忙しい日々で不足しがちな栄養素は、サプリメントをうまく活用して、効率よく免疫力を高めよう。
◆積極的に摂取したい必須脂肪酸「オメガ3」
免疫のバランスを整えるのに不可欠なオメガ3。体内でつくり出すことができないのに含有している食品が少ないため、なかなか摂りづらいという難点が。サプリメントやオイルでチャージしよう。
◆良好な腸内環境に不可欠な要素「酵素」
現代の食生活では、加工食品の過剰摂取などで消化不良になり、腸の中で食材が腐敗して粘膜を傷つけてしまうことも。消化を促し、腸内環境を整えて善玉菌をサポートするためにも、ぜひ摂取したい。
◆腸と肌のためバランスよく摂り入れて「ビタミンB群」
エネルギー源として不可欠なビタミン群。あらゆる酵素のサポートや腸内細菌の生成にも関わる。不足すると糖質の代謝が悪くなるなどの悪影響が。B群は相乗作用があるので、単体ではなく複数での摂取を。
◆自らの善玉菌を増やす手助けに「乳酸菌」
腸内の善玉菌のエサとなって悪玉菌の増殖を抑えたり、整腸作用にも役立つのが、乳酸菌。ヨーグルト、チーズやキムチなどのおなじみの発酵食品で摂るのに加えて、サプリメントで手軽に摂り入れて。
◆免疫力アップにマストハブの栄養素「ビタミンD」
日光を浴びることで合成される成分で、免疫力と大きく関わる。冬になるとインフルエンザが流行するのは、ビタミンD不足により免疫力が低下するという説も。油と相性がよいので一緒に摂るのも◎。
◆生命活動に欠かせないエネルギー「ATP」
全ての細胞を動かすので“生体のエネルギー通貨”と呼ばれる。加齢に伴い減少するため、いかに多くつくるかが、免疫力を高めることと大きく関わる。特にここ最近急激に注目度が高まっている。
元記事:【免疫美容のすすめ】 ウイルスやストレスと戦う美容講座
※2020年11月10日(火)公開 Text=Noriko Masumoto(alto) Photographs=Hirofumi Kamaya Illustrations=Tokuhiro Kanoh/出典:「CREA」2020年11・12月合併号
2020.11.15(日)