むくむくと入道雲が立ち昇る青空に、セミの声が響く午後のひととき。お取り寄せしたモダンなかりんとうでティーブレイク。今日はどれにしようかな。
東京・日本橋生まれの伝統菓子を 夏のおやつの新定番に

A:野菜
にんじん、かぼちゃ、ほうれんそう、ごぼう、にらなどの野菜(ドライ)を練り込んだ、カラフルで楽しいかりんとう。やさしい甘みの中に野菜の豊かな風味が感じられる。
B:むらさきいも
むらさきいもの粉末や白ごま、蜂蜜を練り込んだ生地は、素朴な甘みが特徴。淹れたてのほうじ茶や、香りのいい紅茶にもよく合う。
C:胡麻
胡麻を練り込んだ生地に、煎り胡麻とすり胡麻をまぶした、香ばしさあふれるかりんとう。控えめな甘さと塩味のバランスが絶妙で、万人に親しまれる味わい。ビールなどのお酒のおともにも。
昔ながらの素朴なおやつが、粋でモダンな味に生まれ変わった。
それは、明治28年創業の菓子問屋が手がける「日本橋錦豊琳」のかりんとう。カラフルで風味豊かな、これまでにない味のラインナップが魅力だ。
「胡麻」や「野菜」、「むらさきいも」といった素材本来の味や、「きんぴらごぼう」「和風だし」など、日本伝統の味わいもリアルに再現。ベースとなる生地は厳選した国産小麦のみを使用し、じっくりと自然発酵させてから丁寧に揚げている。
フレーバーによって生地の水分量や形を少しずつ変えてあり、カリカリ、サクサク、さまざまな食感が楽しめるのも、老舗店らしいこだわりだ。
日々のおやつとして取り寄せるなら、人気の味が5種類、食べきりサイズの小袋に入った詰め合わせがおすすめ。
今日はどの味にしようか、飲み物はお茶にしようか、いっそビールを開けようか。悩む時間もまた楽しい。
●きんぴらごぼう
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家庭料理の定番、きんぴらごぼうの味わいを見事に再現。香りのいいごぼう(ドライ)を練り込み、七味唐辛子をピリッと効かせて。
●和風だし
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日本料理の基本、かつおだしを思わせる風味が新鮮。塩味と旨みのバランスが絶妙で、冷たいビールやチューハイと合わせるのもオツ。
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日本橋錦豊琳
(にほんばしにしきほうりん)
小伝馬町本店
人・物・文化の集まる歴史ある街、日本橋小伝馬町にある本店。本店でしか食べられない限定商品、限定パッケージもあるので、お見逃しなく。人気のかりんとうをはじめ、素材と製法にこだわった米菓はオンラインショップにて通販可。
所在地 東京都中央区日本橋小伝馬町16-14
電話番号 03-6661-1472
営業時間 10:00~18:30
定休日 日曜・祝日、第1・最終土曜
https://www.nishikihorin.com/
●オンラインショップ
https://nishikihorin-shop.com/
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2020.08.11(火)
Text=Yuki Ito
Photographs=Satoko Munetaka
Styling=Yuko Magata
CREA 2020年9・10月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。