◆セルフカラーあるある 2:ギシギシになる
ドラッグストアでは美容室カラーの約1/10の値段で薬が買えますが、セルフカラーの薬は美容師のように複雑な工程ができなくとも満足してもらえるように、「とにかく手軽で安い」「髪色が変わった感じ」が重要視されています。
言い換えれば、美容師が作るような、細かい色味を作り出すことは困難なため、ヘアカラーしたぞ! というわかりやすい変化が出るように作られているのです。
ヘアカラーにおけるわかりやすい変化は「明るさ」です。黒から茶色になる変化は見た目にわかりやすく、またそれ自体は安価な薬を使っても再現できて、コストがかかりません。
そしてパッケージの裏側の説明には、「明るさは時間で調節してね」といった形で表記されています。美容師は根元と中間・毛先に付ける薬の強さを調節していますが、セルフカラーの薬は強さが一律なので、時間を置けば置くほど必要以上に髪の毛にダメージが蓄積されます。
「しっかり時間を置いて明るくしよう!」
「白髪が染まるように時間をかけよう!」
としていると結果、ギシギシに傷んでしまうのです。
2020.06.09(火)
文=操作イトウ