おこもり期間中、家で過ごす時間が増えたからこそ、久しぶりにゆっくり読書をした人も多いはず。気になるあの人が読んでいたのはどんな本?

 家の本棚を見返して久々に読んだエッセイや詩集、いつか読もうと思って積読していた中から発掘した小説やマンガなど、手に取った理由とともに、作品の魅力を伺いました。

 今回紹介してくれるのは、銀座で“1週間に1冊の本を売る”書店を営む森岡書店・店主の森岡督行さんです。


1冊目『音楽は自由にする』(坂本龍一)

コロナ禍への取り組みを見て、再び手に

新潮社 1,700円。

 「坂本龍一さんがSNS上で、自宅で楽しめるよう、過去のコンサートの動画を公開していました。

 また、しっかりした手洗いをする動画をあげたり、コロナ禍に対する取り組みを紹介していました。坂本龍一さんの音楽を聴いたり、姿を観たりしたとき、『音楽は自由にする』をまた読んでみたいと思い、本書を手に取りました。

 こういう時代だからこそ、音楽や芸術が必要なんだと感じました」

◆あらすじ

数々の名曲をこの世に送り出してきた坂本龍一が、57年間の半生を振り返り、自らの言葉で語った初の自伝。幼稚園での初めての作曲、厳格な父の記憶、YMO結成に至るまでの話や同時多発テロで受けた衝撃、そして辿り着いた新しい音楽――。2年2カ月にわたるロングインビューで、人間・坂本龍一の姿を解き明かした一冊。

2020.06.05(金)
文=CREA編集部