CREA連載でもおなじみ、ホフディランの小宮山雄飛さん。その兄上の、雄豪さんは台湾在住25年の、健啖家!
そんな雄豪さんお薦めの、ちょっとディープな居酒屋4店をご紹介します。
意外な名物メニューがずらりと並ぶ
台湾では基本的に食事をしながらお酒を飲む人が少ないんです。今回紹介した店は比較的お酒(それも大半がビール)を飲む人がいるものの、半分ぐらいのお客は水かジュース。
持ち込み料がかかる場合もあるけれど、ウィスキーやワインなどは持参する人もいます。そんな、日本の居酒屋のような文化のない台湾でもお酒に合う料理を出すお薦めの“熱炒”がこの4店。
ひと通り名物を味わったリピーターなら挑戦してみて。お酒好きを唸らせる現地ならではの料理をぜひ味わってほしいですね。
玉ねぎたっぷり、クミンや花椒のきいた羊の鍋
◆徐淮人家
ディープ度 ★★★☆☆☆
【雄豪's Comment】
台湾では珍しい徐州料理。「羊蠍子」はぜひ味わってほしい。

中国の江蘇省にある徐州。
海産物や野菜使いに特徴があるが、店の名物料理は羊の鍋。
骨付き羊を玉ねぎ、セロリなどと一緒にスパイスをきかせて蒸し煮にし、その後スープを加えて麵を投入。

「紹興酒との相性も抜群」(小宮山雄豪さん)
カリフラワーの炒め物にもニラ餃子にも山椒系スパイスがきいていて、お酒がどんどん進んでしまう。

B:スパイシーニラ餃子「黄金韮菜鍋貼(ファンジンジウツァイグゥオティエ)」200元。餃子の餡は肉ナシで、細かく刻んだニラ、干し豆腐、春雨など。香ばしさに満足感もひとしお。
C:ピータンの彩り薬味がけ「涼拌皮蛋(リャンバンピータン)」200元。パプリカやねぎ、ショウガなど薬味もたっぷり。辛みも強いので“小辣”でオーダーを。
2020.05.18(月)
Photographs=Wataru Sato
Illustrations=Natsuki Suyama
Coordination=TOP TAIWAN MEDIA FACTORY
CREA 2020年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。