断面が華やかで美しいサンドイッチはたくさんあるけれど、おいしさと食べやすさを両立させたタイプって、そうそうありません。テイクアウトもOKのこのお店、散歩の途中に味わってみてはいかが。
Sandwich&Co.(サンドイッチアンドコー)
「塩レモンチキンとアボカドサンド」
●推薦人
渡辺P紀子さん

桜新町の住宅街の中、道路に面して全面ガラスばりで明るい日差しが差し込む。穏やかな日常の中にある店だ。実はここ、クラウド・ファンディングで誕生したもの。
店主・鈴木沙織さんはサンドイッチが大好きすぎて、サンドイッチ屋さんを開くのが夢だった。毎日作るサンド弁当をインスタグラムにあげていたところ、フォロワーがどんどん増えていく。そこで、クラウド・ファンディングに挑戦し、店を開く運びに。
店内は広々。ベビーカーを押してそのまま入れるゆとりの空間だ。

栄養&ボリューム満点。見るだけで楽しい気持ちになるサンドイッチがショーケースにずらりと並ぶ。週替わりやキッズサイズも入れて全11種類。一番人気は「塩レモンチキンとアボカドサンド」だ。
「具材は、何でもいいわけではなく、自分の子供に食べさせられるものを基準に選んでいます。実は、野菜を扱う会社のエンジニアだったので……」
野菜のヘタや皮などもロスすることなく、ベジブロスをとってポタージュに用いる、調味料もできる限り自家製にする、白砂糖は用いず、自家製甘酒を甘味料代わりに用いるなど、細かいところにまで気を遣う。何を選んでも安心だ。

店名のCo.はcompanyの略。でも、会社という意味ではなく、仲間の意。周囲の人たちとつながり、仲よく楽しくやっていこうという願いを込めた。なんて、いい店なんだ。テイクアウトだけでなく、店内でもいただけますよ。
Sandwich&Co.
(サンドイッチアンドコー)
所在地 東京都世田谷区弦巻5-6-16-103
電話番号 なし(問い合わせはインスタのメッセージかorder@sandwichand.coまで)
営業時間 9:00〜11:00ドリンクのみ営業、サンドイッチは11:00〜売り切れ次第終了
定休日 日、月曜
価格 550円〜
カード 利用不可
席数 10席
おすすめの人数 ひとりで大丈夫
※コーヒーは店内に共存する〈Okei coffee〉で。レギュラーサンド+キッズサンドかフルーツサンドのランチセット840円あり。
2020.03.30(月)
Text=Michiko P Watanabe
Photographs=Ichisei Hiramatsu
CREA 2020年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。