#2 『ゲゲゲの鬼太郎』キャラクターデザイン・総作画監督 清水空翔インタビュー

 約50年の歴史を持つアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』。その人気キャラクターに焦点を当てたムック『ゲゲゲの鬼太郎 CHARACTER BOOK ねこ娘大全』『ゲゲゲの鬼太郎 CHARACTER BOOK ねずみ男大全』が2020年3月3日(火)、2冊同時に発売!

 今回は、現在放送中の第6期アニメでキャラクターデザインをつとめた清水空翔さんに各キャラクターの作画の狙いを聞く。目指したのは「アクションが映えるスタイリッシュな鬼太郎たち」。

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#1 ねこ娘役 庄司宇芽香
#3 ねずみ男役 古川登志夫
#4 シリーズ構成 大野木寛
#5 池上遼一が語る水木しげる


スタイリッシュな『鬼太郎』が出来るまで

――第6期『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターデザインでは、どのようなことを意識されたのでしょうか。

清水 初めて永富大地プロデューサー、小川孝治監督と打ち合わせをしたときに、第6期の『鬼太郎』はスタイリッシュにしたい、あとアクションにも力を入れたい、と聞きました。

 そこで自分の中から「スタイリッシュ」なデザインを引き出したのがこのキャラクターたちです。全体的に頭身を上げて、アクションが映えるような、かっこよさを内包したデザインになるよう意識しました。

 あと、こだわったのがハイライト。今までの『鬼太郎』にはハイライトが入っていなかったので、6期を差別化するためにもハイライトは入れたかったんです。

 そこで、立体的に見るとおかしいのですが、フォルム感を出すために、シャープなハイライトを入れて、さらに太いライン状の影をつけて、今っぽさが感じられるようにしました。

――それぞれのキャラクターができるまでの過程を詳しく教えてください。

清水 鬼太郎はキャラクターのコンペに出したときのデザインからほとんど変わっていないですね。先ほど言いましたように今までより頭身を上げて、影付けの部分で今らしさが出るようにこだわっています。

清水 ねこ娘は“モデルのような美人” というイメージでデザインしました。

 髪を長くしたいという意見がスタッフの間で出ていたんですが、髪が長いとねこ娘に見えないので、お団子の状態にまとめてリボンをつけることで、正面から見ると昔のねこ娘のシルエットに見えるようにしています。

 首のチョーカーは猫っぽさを象徴していて、足首の飾りは脚を長く見せるために入れています。胸のブローチは単純に胸元がさびしかったので入れました(笑)。

 ねこ娘はあまり悩まずに、すんなり出来上がりましたね。

――ねこ娘はこれまでの姿から一番大きく変化したキャラクターなので、すんなり出来上がったというのは意外です。ほかにデザイン上で意識したことはありますか。

清水 ねこ娘はファッションモデルをイメージして描いてほしいと言われたので、そんなに胸は大きくしませんでした。あと、元々ねこ娘のワンピースはまっすぐに落ちるシルエットだったので、そのイメージを維持するためにも胸は小さくしています。

2020.02.27(木)
文=「文藝春秋電子書籍」編集部