雰囲気ある洋館で景色を眺めながら
優雅に本格フレンチのコースを
●山手十番館

横浜を訪れたらぜひとも散策したいのが、横浜開港当時の外国人居留地としての歴史を持つ山手エリア。
高台からみなとみらい地区や横浜港が一望でき、季節になると見事に咲き誇るイングリッシュローズの庭がある港の見える丘公園や外国人住宅など、見所もたくさんあります。
そのエリアで眺望を楽しみながらゆったりとしたランチを楽しめるのが、山手十番館。
1967年、明治100年を記念して建てられた趣のある洋館で、窓の外に外国人墓地を望むという絶好のロケーション。レトロな雰囲気の店内で、まるでタイムスリップしたかのような贅沢なひと時を過ごすことができます。
看板メニューの特製タンシチューはナイフ不要の柔らかさが魅力で、これを目当てに訪れる人も多いとか。1階には気軽に立ち寄ることのできるカフェがあり、夏は庭園でビアガーデンも楽しめます。
昭和初期に建てられた洋館を訪れ
魅惑のスイーツをお土産に
●えの木てい

山手エリアで絶対に立ち寄りたいのが、1927年(昭和2年)に建築された山手西洋館のひとつ、えの木てい。ここでのいちばんのお目当ては、横浜土産として名高いチェリーサンドです。
さっくりとしたサブレの中に、たっぷりのフレッシュバタークリームとジューシーな大粒ダークチェリーがごろん。贅沢な厚みがありながら、さっぱりとした甘さでついつい止まらなくなる魅惑のスイーツです。
チェリーサンドは1階のティールームでも味わうこともできて、ダージリンとベストマッチ。暖炉や木製の上げ下げ窓がある洋間で、アンティーク家具に囲まれてティータイムを楽しむのも素敵です。

日持ちする気軽なお土産なら2018年に発売された横浜チェリーマドレーヌが人気。貴婦人たちのガーデンティータイムをイメージしたという焼き菓子で、丸ごと一粒入ったチェリーのふくよかな味わいが美味。
2階のショップには、パッケージも可愛いスイーツがたくさん並んでいて思わず目移り。窓からの眺めが素晴らしい暖炉のある個室ではアフタヌーンティーを楽しむこともできるので、特別な機会にぜひ(要予約)。
2020.03.16(月)
取材・文=嵯峨崎文香
撮影=佐藤 亘