CREA30周年を記念して、「CREAといえばこの特集!」の恒例企画を4つピックアップ。

 30年間の歴史を振り返りつつ、各ジャンルの専門家に、30年後の未来を予測してもらいました。


#01:TRAVEL[トラベル]

 お話を伺ったのは、『じゃらん』統括編集長の大橋菜央さん。

 ここ数年の旅の傾向として特徴的なのが、観光や買い物などを目的にした「モノ消費」ではなく、体験や思い出づくりにお金や時間を費やす「コト消費」に移行していること、と話す大橋さん。

「行き先も、たとえば同じ沖縄でも現地の人に裏道を案内してもらうような、よりディープでニッチなものが好まれています。

 SNSの発達で、検索ワードに引っかからないような新しい、みんなが知らないネタをどれだけ体験し、発信できるかがポイント。

 30年後なら宇宙旅行もきっと普通になっているのでしょうね。もうひとつ可能性が高いのが深海です。僻地や極地など、未知のものへの旅行ニーズはさらに高まると思うので」(大橋さん)

AI予約やバーチャル旅の登場も

 旅の予約システムも、30年後を待たず変化の兆しがある。

「現状のネット予約は便利なようで、ひとつひとつ検索したり打ち込んだり、打ち直したりと、意外に手間がかかりますよね。

 そんな不便さから、旅行会社の窓口業務がバージョンアップして戻ってくると思うんです。

 いくつか条件を挙げて、『どこかいいところない?』と問いかけたら、ちゃんと提案してくれて予約もしてくれるAIの登場は、デジタルネイティブの子どもたちが大人になる頃、当たり前になっているはず」(大橋さん)

 さらに高齢化のニーズに応えるバーチャル旅の登場も予測する。

「5Gになり、動画の通信速度や容量が飛躍的に上がると、おじいちゃん、おばあちゃんがベッドの上にいながら、VRで家族旅行にバーチャルに参加できちゃいます。

 30年後なら現地の匂いや感触まで、リアルに感じられるようになると思いますよ」(大橋さん)

●教えてくれたのは……
大橋菜央(おおはし なお)さん

『じゃらん』統括編集長。全国で発行する雑誌『じゃらん』を統括する編集長。来年創刊30周年を迎える。日本人の旅のスタイルを大きく変えた旅メディアで、時代のニーズを捉えた新しい旅の楽しみを提供し続ける。

2020.01.31(金)
Edit=Miwako Yuzawa
Text=Yoko Maenaka(BEAM)

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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