食器、カトラリー、キッチン&バス用品……。生活の周りにある日用品を使わない日なんて、ありません。

 暮らしをともにする相棒だからこそ、アイテム選びは大切。最近はデザインを重視するだけでなく、「心地いい」「部屋に自然となじむ」ものが急増中。

 新たなコンセプトを掲げた雑貨屋さんが目立つ東京から、厳選8軒をご案内!

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#06 Roundabout
(ラウンダバウト)
[代々木上原]

業務用のキッチンウェアから
作家ものまで幅広くセレクト

 もともと吉祥寺にあった店ですが、建物の取り壊しのため、移転して現在は代々木上原に。マンションの地下の一室は、吉祥寺店が持っていた「朽ち果てそうな倉庫、工場跡」の雰囲気を踏襲した、ちょっとひんやりとした独特の空気に包まれています。

 ディスプレイは、業務用のキッチンツールやテーブルウェア、時に実験用のビーカーやフラスコなど、同一規格の工業製品がビシッと並んでいるのがひとつの特徴です。

 見られることや飾ることよりも、使い道に特化して限りなくシンプルに仕上げられたプロダクトは、この空間で、整然とした世界を作り上げています。

 ここ数年はセレクトの幅が少し広がり、見応えがよりアップしているよう。

 たとえば宮城県石巻市の「雄勝硯(おがつすずり)」が日用品に変身。コースターやプレート、箸置きなどが作られています。この天然スレート(粘板岩の板)は東京駅の丸の内駅舎の屋根にも使われているもの。伝統的な硯が新しい形に生まれ変わり、注目を集めています。

 また木工作家・井藤昌志のオーバルボックスや、名入れができる革のベビー靴、スウェーデンの手吹きガラスのピッチャーなど、贈りものにぴったりなアイテムも豊富。

 「いろいろな背景を持ったものが行き交う場所」というコンセプトのもと、少しずつ進化しながら、いつ行っても変わらない。そんな気持ちにさせてくれる店。

 今、使っている日用品を全体的に見直したい、という人にも大いに参考になります。

Roundabout
(ラウンダバウト)

所在地 東京都渋谷区上原3-7-12-B1
電話番号 03-6407-8892
営業時間 12:00~20:00
定休日 火曜
http://roundabout.to/