湯の肌触り、色合い、自然との調和……。温泉の魅力と深く向き合えるのがひとりステイ。温泉好きの感動の声が集まった豊かな湯をリストアップ。そのなかから初回は九州、大分から1軒目をご案内。
ミルキーブルーの
お湯と香りの虜です
●別府明礬温泉 岡本屋旅館
[大分・明礬温泉]

湧き出る場所によって温度や色、肌触り、においまでもが異なる温泉。そのすべてを味わうように、湯浴みに興じられるのもひとり温泉の醍醐味だ。

そんな五感で楽しめる温泉に出合えるのが、温泉天国・別府の中でもとりわけ薬効が高いといわれる明礬温泉の「岡本屋旅館」。

創業は明治8年。チャーミングな女将さんを筆頭に、心の通った温かいおもてなしがひとり客に好評。夕食は地の食材を使った創作会席が味わえる。12~3月ごろまでは、露天風呂にザボンを浮かべた別府らしい湯で癒される。

白濁した硫黄泉は、天候や時間帯によって色が変わり、青みがかったまろやかな湯をたたえた露天風呂に浸かれば、心までとろけるよう。

「誰を連れて来ても感動するミルキーブルーの温泉。こんなに安らぐ香りの硫黄の温泉があることをみんなに知ってもらいたい。私はハワイ在住で帰国直前に行き、この湯の香りが付いたタオルを持って帰るほどの虜です」(工藤まやさん)

別府明礬温泉 岡本屋旅館
(べっぷみょうばんおんせん
おかもとやりょかん)
所在地 大分県別府市明礬4組
電話番号 0977-66-3228
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (1名利用は平日のみ) 18,000円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日) 14,000円~、(休前日) 16,000円~
※すべてサ込
ひとり料金 1泊2食付き 18,000円~(サ込)
ひとり対応 平日
客室数 15室
カード利用 不可
食事 朝、夕ともに食事処
チェックイン 15:00
チェックアウト 10:00
交通 JR別府駅よりAPU行きバスで約30分、明礬下車徒歩3分
https://www.okamotoya.net/
●推薦してくれたのは……
工藤まやさん[メディアコーディネーター]
白石夕子さん[ファッションPR]
※宿泊料金は、とくに表記のない場合は、税金・サービス料別の最低料金を記載しています。入湯税は含まれている場合もあります。詳しくは施設にお問い合わせください。

ひとりだからこそ
極上の湯を楽しめる宿10選
2019.08.28(水)
Text=Chiaki Tanabe(Choki!)
Photographs=Hiroshi Mizusaki
CREA 2019年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。