日伯を代表する大物シンガーの
コラボレーションに期待
そんなこんなしていたら、マルコス・ヴァーリが9年ぶりの新作アルバムをリリースしたことを知った。
令和の世になっても五木ひろしとの魂の共振は健在だろうかと思ったら……そのジャケットには、やっぱりシンパシーが込められていた。
今回のマルコスによる五木へのオマージュっぷりは、あまりにも高度である。
パッと見、ジャケット同士の類似性は窺えないが、よくよく見れば、ポケットに手を差し込むポージングで五木本人をコピーし、そのヘアスタイルで愛犬たちをコピーしている。
複合的だ。もう、ただの物真似じゃ満足できないのだ。
ここまでディープに理解し合っているのだから、いっそのこと、この2人にはユニットを結成してほしい。
ユニット名は「マルコス・五木」? いや、何だか語呂がいいからあのバンドまで巻き込んで「マルコス・イツキ&オメガトライブ」として活動していただきたい。君は1000%!
さっき『スリラー』の話題が出たのでついでに触れておくが、カルロス・トシキ&オメガトライブが1988年に発表した「REIKO」は、『スリラー』以降のマイケル・ジャクソンへの敬意に満ちたエレクトロファンク。
この曲においては、カルロス・トシキではなく、黒人シンガーのジョイ・マッコイがヴォーカルを取っている。
テレビの歌番組に出演した際の演奏を動画サイトで視聴することができるが、逆三角形のフォルムを強調した真っ赤なジャンプスーツや手袋といったスタイリング、ムーンウォークやスピンといったアクション、そして歌の合間に挟まるシャウトやフェイク、すべてがマイケル・ジャクソンそのものなので、ぜひチェックしていただきたい。
とか何とか半信半疑のうちにいろいろと邪推を繰り広げてきたわけだが、たった今、2019年7月10日(水)にリリースされる五木ひろしのニューシングルのタイトルが「麗しきボサノヴァ」であるという情報が入ってきた。
ビンゴ! 俺、割と間違ってない!
ヤング(やんぐ)
CREA WEB編集長。さっき、五木夫人の芸名である「和由布子」を「かずよし・ぬのこ」とうっかり誤読してしまったので、今日からTEAM OKUYAMAの一員として認めてほしい。
Column
CREA WEB編集室だより
このコラムでは、CREA WEB編集室の日常を彩るよしなしごとを報告しつつ、CREAおよびCREA Travellerのプロモーションに励んでいきます。紀尾井町から、さわやかな風をあなたに。
2019.06.17(月)
文・撮影=ヤング
写真=文藝春秋