時を重ねることで生まれる優雅な雰囲気と建物からしつらえに至るまで、数々のストーリーに彩られたクラシックホテル。極上の眠りのあとの贅沢な朝食も楽しみのひとつ。
おすすめのホテルを、「世界のベストレストラン50」日本評議委員長の中村孝則さんに教えてもらいました。
避暑地の清冽な空気を
存分に吸い込んで
●万平(まんぺい)ホテル
since:1894
architect:久米権九郎
number of rooms:109
![爽やかな木立の中に建つホテルは、ドイツの山小屋風。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/2/-/img_02aaed13ba2c49f21e4200bbb7bb8914474805.jpg)
前身は江戸時代後期から続く旅篭「亀屋」を洋風に改装して誕生した「亀屋ホテル」。
その後「万平ホテル」と改名した明治27年当時の面影を伝える木製看板や網代天井は、現在も玄関に残されている。
![折上げ格天井が見事なメインダイニング。壁のステンドグラスには昭和初期の風俗画が描かれている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/-/img_99837805f19cd5f3aeffa86c51bda618273749.jpg)
創業120周年を迎えた2014年には客室やロビーの一部がリニューアルされたが、クラシックな調度品を備えたロビーや、木造のアルプス館の客室は以前のまま。
![昭和11年築の本館「アルプス館」の客室は1泊 39,940円~。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/-/img_72478d3c31d6021fb5001ceb2c0bce59194347.jpg)
床の間を配した居室とベッドルームを磨りガラスの格子戸で仕切り、バスルームに猫足のバスタブを置いたアルプス館の客室では、和と洋の感覚が調和したレトロな雰囲気に浸ることができる。
![メインダイニングの洋朝食。ジャムやジュースも厳選されている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/8/-/img_b82cc8740d46b354e5aa017ea205781d110882.jpg)
朝は爽やかな光が射すメインダイニングで、オーダーごとにつくられる洋朝食を。
熟練の技が光るオムレツは、常連客にも大好評だ。
![ジョン・レノン一家が利用していたことでも知られるカフェテラスのアップルパイ(ドリンク付) 1,270円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/a/-/img_7a75fa7d47cb177893e5450f14c9d799128889.jpg)
万平(まんぺい)ホテル
所在地 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
電話番号 0267-42-1234
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日) 36,300円~、(休前日) 37,900円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日) 24,900円~、(休前日) 25,700円~
※すべて税サ込
ひとり料金 1泊朝食付き 27,100円~(税サ込)
ひとり対応 通年可
客室数 109室
食事 朝:食事処/夕:食事処
チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
交通 JR軽井沢駅より車で約5分
http://www.mampei.co.jp/
●紹介してくれたのは……
中村孝則(なかむら たかのり)さん
コラムニスト、美食評論家。ラグジュアリー・ライフ関連の執筆活動やテレビ番組で活躍。「世界のベストレストラン50」日本評議委員長。
※宿泊料金は、とくに表記のない場合は、税金・サービス料別の最低料金を記載しています。入湯税は含まれている場合もあります。詳しくは施設にお問い合わせください。
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
朝ごはんが待ち遠しい
クラシックホテル9選
2019.01.23(水)
Text=Megumi Komatsu
CREA 2019年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
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