◆神宮前 らかん・果
[外苑前]
ゆるやかな糖質制限にもつながる
この味わいを体験しないと!
今まで病院に縁のない、健康ひとすじの私がなかなかの病を経験した。
そんな最中にみつけたのが、2018年11月30日にオープンした「神宮前 らかん・果」。和食にも関わらず、調理に砂糖を使っていないのだという。
店が立つのは外苑西通り沿い。キラー通りといったほうがわかるだろうか。原宿幼稚園の交差点で、かつて増田屋という蕎麦店があった場所だ。
お邪魔したのはランチタイム。「心を満たし、免疫力を高め、健康を保つ」をコンセプトに、薬膳の理想、基礎である陰陽五行の考え方をもとに作られたメニューを提供している。
窓辺のカウンター席で、キラー通りを見下ろしながら楽しむとしよう。
ランチは、14時まで提供。おばんざい(1,200円)をお願いする。ごはんは、白米、十五穀米、へるしごはん(低糖質米)からチョイス可能ということで、十五穀米に。
まずは見た目の美しさに頬がほころぶ。このところ色気のない病院食三昧だったので、それだけでありがたいのだ。
おばんざいは、4種。ほうれん草と大麦の檸檬胡麻和え、漬けサーモンの炙り 春菊と胡麻赤味噌だれ、牛肉とごぼうのしぐれ煮 金時さつまいものペースト添え、やっこ豆腐 きざみ蓮根新生姜のせ。
どれも手の込んだものばかり。さらに、だし巻き玉子焼き、味噌汁、漬物が付く。
なかでもだし巻玉子焼きは甘さもしっかりありつつ優しい味わい。思わずスタッフに「これ、本当に砂糖不使用なの?」と聞いてしまったくらい。
おーい、病院食も頑張って! 砂糖使わなくても、こんなにおいしいものができるんだって!
ほかに、メインを魚か肉かを選ぶ「三位一体」という名のセットメニューも。
魚との組み合わせは1,200円、肉だと1,500円。肉は牛ハラミ焼き 塩檸檬の玉ねぎだれかぁ。こちらもよさそうだ。
どんぶり(1,200円)も肉、魚の用意がある。この日の魚はサーモン漬け炙り。
1階では、しゃけ海苔弁当やいなり寿司など、テイクアウトの弁当も販売している。自分用はもちろん、差し入れにも喜ばれそう。海苔弁はトレンドだしね!
再びスタッフをつかまえて問い詰める、「いったいどんな甘味料を使っているの!?」
「店名にもあります、羅漢果(らかんか)を使った植物由来の甘味料、ラカントです」
ラカント? それはいったい……!?
2019.01.03(木)
文=Keiko Spice
写真提供=神宮前 らかん・果