オーガニックデビュー前に知っておきたいこと「入門篇」

Q:そもそも「オーガニックコスメ」ってどんなコスメ?

A:人間も地球もよくする“本来のコスメ”といえます

「直訳すると『有機栽培植物を使ったコスメ』ではありますが、実際にはもっと広い意味が。素材植物の栽培法から成分の抽出法、調合、ボトリング、出荷までのすべての製造工程において、メーカーがこだわりと責任を持って作っていて、循環型農業や地球環境に配慮した倫理的な側面も。人間も地球もよくする“本来のコスメ”といえます。ナチュラルコスメとの違いは、栽培法などの厳密な決まりと認証機関による認証の有無ですね」(吉川千明さん:オーガニックスペシャリスト)

Q:オーガニックって本当に効果があるの?

A:長期的な肌質改善に加え美白やエイジングケアも期待できます

「化学薬品がなかった時代は薬草で傷や病気を治しましたし、現在も先端薬剤の成分は植物由来が多数。厳しい環境でも生き抜く植物の力を凝縮したオーガニックコスメにとって、特にダメージの修復はお手のもの。肌の自己治癒力を整えるので、長期的な肌質改善を目指せます」(吉川千明さん:オーガニックスペシャリスト)

「多くのブランドが、伝統のレシピを現代の肌に合わせてブラッシュアップ。シミやシワにも対応する機能性アイテムが増えました」(小松和子さん:ナチュラルコスメ・パーソナルプロデューサー)

Q:高いイメージがあるけど……?

A:原料からパッケージングまで丁寧に作られているため

「まず、オーガニック原料が一般的な原料よりも高価です。精油などは1kg数百万円するものも。また、オーガニックブランドの多くは大量生産せず、原料選定、成分抽出、調合、パッケージングなどすべての工程でひとつひとつ丁寧に製造。人的コストも時間もかかります。価格は丁寧なもの作りの結果と捉えてみては」(吉川千明さん:オーガニックスペシャリスト)

「アムリターラはお試し用の小分け商品を低価格で揃えるなどの努力をしていますし、ナチュラグラッセやメルヴィータなど手頃な価格のものもあります」(渡辺佳子さん:美容ジャーナリスト)

美容のプロが導き出した厳選オーガニックコスメ

2012.09.29(土)
text:Mayuko Kashiwaya
photographs:Yasuo Yoshizawa
styling:Masayo Kooriyama

CREA 2012年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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