大人だからオケージョンを意識しなきゃいけない制限がある。でも、大人だから自分のために装う自由がある。それなりの経験を経た今だからわかる、品質と価値。自分にとって心地良い物は何なのか、残したい物は何なのか。

 グローバルが当たり前の時代に、日本製を選ぶことはそれだけでフィロソフィーになる。今の日本と今の私を映し出すMade in Japanの服を、5回シリーズでお届けします。

 第2回は、まだ暑さの残る初秋のオフィスで活躍してくれるアイテムです。


#01
手に取ったが最後、手放せなくなりそうな
「CITY」のワンピース

 2017年にスタートした「CITY」は、何よりもFABRIC(生地)の選定に重きを置く、Japan madeブランド。2018年現在、東京は新宿「ニュウマン」に、大阪は梅田「ルクアイーレ」にショップがあります。都心で働く大人の女性を対象に、モードベーシックとトレンドという2軸で、女性の気分をさりげなく盛り上げる服を展開中。

 黒のシャツワンピースは、上の写真のように共布ベルトを前で結ぶと、落ち着いた大人の装いに。前ボタンをすべて開けると、コート代わりに。着回しができるうえ、洗濯機で洗えてシワになりにくいとくれば、ヘビーローテーション確実です。

■ポイント
 後ろ姿も艶やかに

 共布のベルトを背中で結べば、後ろ姿が華やかな印象に。写真は片結びにしていますが、結び方を変えるだけで印象が変わります。

●モデル/STUDIOUSバイヤー 澤之井頌子さん

2018.09.03(月)
文・構成=松山あれい
撮影=平松市聖