オシャレは嫌いじゃないけど、いまいち垢抜けない。ついつい変な柄物を着てオモシロに走ってしまう。困ったらボーダーに頼りがち……。多くの文系女子が抱えるファッションの悩みにとことん真剣に向き合った、痛快実用エッセイ『40歳までにオシャレになりたい!』が発売され、話題を呼んでいます。
著者のトミヤマユキコさんが、体当たりで導き出した実用的なオシャレ法則のヒント、コンプレックスと向き合いつつオシャレする悦びについて、特別にレクチャーしてくれました!
時計とアクセは大ぶり
バッグは小ぶりが正解!?
40歳までにコンサバ服をオシャレに着こなせるようになりたい! そんな思いからスタートした、トミヤマユキコさんのファッション探求ドキュメント『40歳までにオシャレになりたい!』。グレーのパーカー、ワンピース、肩掛けカーディガン。ひとつのアイテムに絞ってファッション誌を見まくりルールを発掘していくスタイルは、時計やバッグなどの小物選びでも変わらない。
「襟が手の形をしている白いシャツ、サルからヒトへ進化していく過程のモチーフがついたネックレス、寿司柄のキーケース。トンチキなものが大好きな私にとって、はっきりいって、コンサバな服は人生を生きやすく、ラクにするのに必要なものだけれど、心理的には“つまんない”ものであることは変えようがありません(笑)。
でも、そのつまらないというハードルも、時計やアクセサリーはジャラつかせてよい、という自分なりのルールができたことで、どうにか乗り越えられました」
「今、39歳で40歳まであと1年ありますけど、まだ、コンサバな服をサラッと買えるところまではたどり着いていなくて。この服は地味だし、ひとつも面白いところはないけれど、アクセで面白くすればいいから大丈夫、と自分に言いきかせながら買っています。
でも、いざ買って着てみると、お、意外といいじゃん、と思えることが増えてきているのも事実で、小さな成功体験を積み上げることを続けていけば、シンプルなコンサバ服もサラッと買える日がくるのかな、という淡い期待を抱いています」
2018.07.24(火)
文=今富夕起
撮影=榎本麻美
写真=福本邦洋、岡本拓也