人気のキャンプはキャンセル待ちが出るほど

 しかし、動物園や水族館、博物館も、キャンプをしているし、ニューヨーク市認定のキャンプだけでも、いっぱいありすぎて、何がなにやら……。

 そんな迷える親のためか、ローカル情報雑誌の『Time Out New York Kids』では、サマーキャンプ特集を組んでいました。広い敷地で動物がのびのびしている“ブロンクス動物園”や、古い空母を再利用した飛行機の博物館“イントレピッド”のキャンプも魅力的でしたが、毎日の送り迎えが大変と思い断念。近場のセントラルパーク動物園のキャンプに! と意気込んで申し込もうとしたら、2月時点で既にキャンセル待ち……。例年、告知と同時に申し込まないと無理だそう。

 最終的に、朝9時から午後3時半までのサイエンス教室のキャンプへ1カ月強、朝9時から夕方5時のYMCA主催のキャンプ(サイエンスクラス)へ2週間、午後3時間だけの『ナイト(騎士)&ドラゴン』という名のおとぎ話キャンプへ1週間通わせることにしました。

 

タランチュラのシャーロット。Chilean Rose Hair Beautiful Tarantulaという種類で、サラ先生によるとあまり毒はないとのこと。サイエンス教室で誕生日会を開くと、主役だけシャーロットに触らせてもらえます

サイエンスキャンプは親でも興奮

ロボットのSICOとハグするサイエンス教室のサラ先生(とっても頼りになる先生です!)。マンハッタン郊外にあるInternational Roboticsで、コミュニケーションが取れるSICOと一人ずつ会話したり、握手したり、ハグしたり。もちろん開発者からのお話も聞きました

 どのキャンプでも、彼なりに人間関係を築きあげて、楽しそうに過ごしていました。中でも、一番のオススメは、サイエンス教室のキャンプです。サイエンスキャンプは、こちらでは定番のひとつで、年間を通して子供向けのサイエンスフェアも盛んです。YMCAは普通のキャンプに少し理科の要素を取り入れたぐらいでしたが、サイエンス教室はタランチュラ、白ニシキヘビ、コーンスネークなど小動物がいる部屋もあって、理科一色。スケジュールは、月&水&金が遠足で、火&木は教室で授業です。

 遠足では、スパイ展、ロボット研究所、ブロンクス動物園、金融博物館、折り紙博物館、エドガー・アラン・ポーの家、ニュージャージー州の野外恐竜展……と、博物館がそろっているニューヨークならではの充実ぶり。楽しそうな姿を見て、私も子どもに返って混ざりたくなっちゃいました。

 授業では、花火があがった独立記念日の翌日は花火の仕組みを学んで自分でも作ったり、科学捜査班はどんな風に指紋を見つけるのかなんてことや、雹が降った翌日は雹の模型を作ったりしていました。5歳から9歳までの20名ぐらいが一緒に過ごしているので、長男が困ったときは、上級生がお世話をしてくれるのも心強かったです。

 誇らしげにその日体験した出来事を語る息子を見て、成長を実感しています。9月からは1年生。新学期が楽しみな今日この頃です。

Science Teacher Sarah
URL scienceteachersarah.com
YMCA
URL www.ymcanyc.org
Fairytale Camp[Knights and Dragons]
URL www.fairytalecamp.com

 

Column

NYで子育てしてみました!

息子の幼稚園はマンハッタンのど真ん中! 英語はかたこと、さて……。ほんわかNY子育て記

2012.08.28(火)