就職や転職、結婚に出産など女の人生は選択だらけ。そこで、「選択」についての研究で知られるコロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授に、幸せな人生を手に入れるための選択の秘訣を教えていただきました。それが「選択日記」をつけること。
ここではCREAメイトが実際に挑戦した「選択日記」を、アイエンガー教授と一緒に拝見。今回は、この春に転職した白坂さんの「選択日記」を紹介します。
>> 第1回 「選択日記」とは? 著者シーナ・アイエンガー教授より
>> 第3回 CREAメイト実例2 小さな選択も大切に
自分の選択を正解にしていく行動力が大事
CREAメイト 白坂ゆきさん(国会議員秘書・32歳)
1980年生まれ。宮崎県出身。大学院に進み学者を目指したが、社会に出ようと就職を決意。2004年、組織人事系コンサルティング会社に就職。大好きなダンスをやめ仕事に集中していたが、新しい世界に挑戦したいと今年4月に議員秘書に転職。現在、夫と2人暮らし。
自分の行動の理由を考える習慣を母親から教わった
「自分の“決断シーン”が客観的に観察できました。選択してきたことが、今の自分を形づくっていると思っているので、それを対象化して見られたのも面白く感じましたね」
と「選択日記」の感想を話す白坂ゆきさん。自他共に認める“選択する力”を持つ彼女が、一番影響を受けているのはお母さんだとか。
「幼い私が何かをしでかすたびに『なんでね? どうしてね?』と問い続ける人でした。早いうちから、自分の行動とそれに至る理由を考えるトレーニングを積むことができたので選択する力がついた気がします」
8年間勤めた前の会社では仕事の哲学をたたき込まれた。
「選択を正しく行おうとするより、選択を正解にしていくよう行動することが大切だと教わりました」
選択して終わり、では決してないとアイエンガー教授も話す。
「選択で大事なのは、選択した後、その選択が正しかったと思えるような行動を自分で選択し続けることです。そういう意味でも私たちは常に選択をしているということなんですね」
2012.09.01(土)
text:Miho Katsuki
photographs:Yasuo Yoshizawa
styling:Masayo Koriyama