まるで今日の日に合わせたかのように、輝く紅葉まっさかりの軽井沢。10月16日、人気リゾート「星のや 軽井沢」に集まったのは<スペシャル読書会>に参加する5組10名の読者。彼女たちは、CREAでの連載をまとめた単行本『世界を変えた10冊の本』を読み、応募してくれた方々。著者である池上彰さんをお迎えして、本の率直な感想や素朴な疑問をぶつけ、とことん語り尽くそうという、CREAとしても初の試みだ。
読書会の会場となったのは、眺めのいい高台に位置する客室〈山路地の部屋〉。リビングスペースで膝を突き合わせながら、アットホームな雰囲気ではじまった。
まずは、読書会の課題本である『世界を変えた10冊の本』について。
『アンネの日記』『聖書』『コーラン』『資本論』『沈黙の春』など、池上目線で選んだ、10冊を取り上げた内容。
「現代世界を知るうえで、人々がどういう思想で動かされてきたのか。その基礎を知ってほしいと思い、この本が生まれました。恐らくみなさん、『資本論』や『聖書』など名前は聞いたことがあっても、中身を学ぶ機会は少なかったのではないですか? とくに経済本はとっつきにくいことが多い。苦手意識を持たずに入りやすくなるよう、案内役としてこの本を使ってもらいたいですね」
と池上さん。さっそく、読者のみなさんから次々と質問。
【池上 彰さんからのメッセージを特別公開中】
読書会終了後に取材した会の感想と『世界を変えた10冊の本』に込めたメッセージを、YouTubeにて特別公開しています。
>>「池上 彰さんが女性誌「CREA」読者と“読書会” 」の動画を見る
『世界を変えた10冊の本』
今回の課題本、CREAの連載をまとめた『世界を変えた10冊の本』¥1400(小社刊)が発売中
池上 彰(Akira Ikegami)
1950年長野県生まれ。NHKの記者を経てフリーのジャーナリストに。世界の時事問題を鋭くわかりやすく解説し、世代を超えた支持を集める
2011.12.13(火)
text:Natsuko Endo
photographs:Mami Yamada