セルビン焼にミイラ飴……
街や市場でお土産ハンティング!

 グアナファト周辺には、陶器で有名な町や村がいっぱい。中でも注目したいのが、ぷっくりとした、カラフルな浮き模様がかわいい陶器「セルビン焼」。一品ずつ異なる個性豊かなデザインは、職人のJavier Servin(ハビエル・セルビン)さんが手作業によって生み出す芸術技。

 グアナファトの中心部にあるセルビン焼のショップ「Rincon Artesanal」には、ここでしか手に入らない新作やレアなアイテムも含め、種類豊富にラインアップされているので、ぜひ足を運んでほしい。

店の看板娘のパメラおばあちゃん。親日家で、日本語で挨拶をしてくれるなど茶目っ気たっぷり。買った商品を丁寧に梱包してくれるので、持ち帰りも安心。
ミニサイズのカップはお土産にぴったり。中には、テキーラグラスや急須もあり、それぞれにデザインが違うため、どれにしようかかなり迷う……。(※普段は店内のカメラ撮影禁止)

 中心部から少し歩いた先には、グアナファト市民の台所「イダルゴ市場」がある。

 日本ではお目にかかれない種類のフルーツや野菜、ダイナミックな肉のブロック、唐辛子やスパイスなど、この土地特有のカルチャーを垣間見ることができる、刺激に満ちたスポットだ。イートインの屋台も多くあり、地元の人々がタコスやサンドイッチを頬張っている姿も。民芸雑貨もあるので、お土産を探すのにも重宝しそう。

イダルゴ市場の正面。建物は、パリのエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルによるデザイン。
山盛りに並べられた、さまざまな種類の唐辛子。黒っぽいものは燻製唐辛子で、風味と香りがより際立つのだとか。
グアナファトには「カエルの丘」という意味がある。民芸品コーナーには、愛らしいカエルの置物がずらり。グアナファトの思い出に、おひとついかが?

 カエルのほか、街のお土産ショップでよく見かけるのが「ミイラ飴」。なんでも、グアナファトのような乾燥地帯で、生活水として硬水を使用しながら暮らしていると死体がミイラになりやすいそうで……。市内にはミイラ博物館もあるので、気になる方は足を運んでみて。

メキシコらしい「ソンブレロ帽」をかぶったミイラ形の飴。ユニークなお土産として喜ばれそう!?

2017.07.08(土)
文・撮影=中山理佐