#03 新茶を楽しむスイーツ

 お茶のいろはを学んだあとは、お待ちかねのスイーツタイム。日本有数のお茶の生産地であると同時に、集散地でもある静岡市。そのお茶文化が生み出したアイデアとおいしさ溢れるお茶スイーツを楽しめる、2軒をご紹介。新茶を使ったメニューがある、今こそが行きどき!

◆興津本町「和CAFE茶楽」
新茶×お茶スイーツを楽しめる
お茶づくしの大人のカフェ

 お茶を使った“和洋折衷”なスイーツを、淹れたてのお茶と一緒に楽しめるのがこちらのカフェ。1925年創業の茶問屋・山梨商店が、「急須で淹れるお茶のおいしさを伝えたい」という思いから、東海道興津宿の旧道沿いにオープン。県内の契約農家から集荷された自慢の静岡茶と、お茶を使ったスイーツを一緒に楽しむ緑茶セットが人気。

一番人気は、抹茶のチーズケーキ。高級抹茶を使用し、風味を損なわないよう弱火でじっくり焼き上げた。茶の贅沢なコクをしっかりとしたタルト生地が受けとめる。「抹茶のチーズケーキの緑茶セット」864円。

 おしるこやあんみつといった和の甘味から、チーズケーキ、シフォンケーキ、アフォガートまで、お茶を使ったスイーツ&甘味を幅広く展開。スイーツは、地元のパティスリー「ラ・ローザンヌ」石垣 豊シェフが監修。ほかにはない本格的な味わいで、県内外から客足が絶えないのだとか。

自家製のつぶあんとオーダーを受けてから茹でるプリプリの白玉を、都度点てる抹茶の濃厚ソースに絡めて召し上がれ。「抹茶のおしるこの緑茶セット」864円。
漆喰壁や天竜杉など木の温もりが居心地のいい店内。店主手作りの真空管アンプからはジャズやボサノバが流れる。

 新茶シーズンをむかえ、合わせるお茶も八十八夜新茶に衣替え。甘み・渋み・酸味のバランスが絶妙な「もりまち」、濃厚な甘みが特徴の「はつくら」、谷をわたる風のように爽やかな香りと渋みの「りょうこうち」の3種類から選べる。また、セットのお茶は、3煎めまで提供。淹れるごとに変わる風味と香りを心ゆくまで楽しんで。

和CAFE茶楽(わかふぇ ちゃらく)
所在地 静岡市清水区興津本町158-1
電話番号 054-369-2301
営業時間 10:00~17:00(L.O. 16:30)
定休日 火、水 ※変更の可能性あり。事前に公式サイトにて確認を
http://www.chaluck.jp/

◆両替町「ななや」
静岡抹茶を使った
名物ジェラートを堪能

 都内でも人気、静岡産抹茶を使ったジェラートで名高い「ななや」もはずせないスポット。抹茶の濃さにより7段階から選べる通常メニューに加え、期間限定の「新茶」フレーバーも登場。爽やかな渋みと苦みは、新緑の季節にぴったり。

左より:ほのかな抹茶の風味を味わえるNo.1、スタンダードのNo.3、濃さも味わいも格上のプレミアムNo.7。シングル カップ 340円、コーン 360円、ダブル カップ 440円、コーン 460円。ダブルは他のフレーバーと合わせてもOK。No.7を含むプレミアムフレーバーは、シングル カップ 530円、コーン 550円、ダブル カップ 630円、コーン650円。
新茶特有のフレッシュな香りと味わいが引き立つ新茶のジェラート。茶葉が終わり次第終了するので急いで! ※すべてのメニューにプラス100円で新茶フレーバーに変更可能。

 その他、大きめのカップに好きなジェラート、白玉、つぶあん、そこにその日の“きまぐれ”でパウンドケーキやロールケーキがトッピングされる「きまぐれパフェ」は、静岡店と藤枝店限定。(500円 ※プレミアムフレーバーだと700円)

 1988年、藤枝の地に誕生した静岡抹茶。その魅力をさまざまな人にスイーツを通して知って欲しいと、丸七製茶が7年前に「ななや」をオープン。ボディがしっかりしていてミルクや生クリームなど乳製品との相性がいい静岡抹茶。そのクオリティがダイレクトに伝わるから、と開発したジェラートが看板メニューになり、いまや静岡に2軒、都内に2軒の店舗を構えるほどの人気ぶり。

 なかでもプレミアムNo.7は農林水産大臣賞を受賞した茶園の抹茶を使用した、とっておき。抹茶スイーツ好きならずともぜひ賞味したい。

ジェラートの他、抹茶を使ったスイーツなどを販売するショップを併設。静岡市内の中心地にあるので、お茶土産を購入するのにも最適。

ななや
所在地 静岡市葵区両替町2-3-1
電話番号 054-251-7783
営業時間 11:00~19:00
定休日 水曜(祝日の場合は営業)
http://www.nanaya-matcha.com/