まだまだある静岡の魅力
美しい富士山と絶品地元グルメ

 新茶と桜えび。静岡の旬を堪能した後は、この時期ならではの新緑まぶしい富士山のビューポイントから、静岡の聖地・徳川家康公が眠る「久能山東照宮」を訪れ心身ともに清めたい。街に戻ったら、待っているのは絶品の静岡グルメ。静岡特集の最後となる今回も、見逃せないスポット盛りだくさんでお届けします。

静岡市が誇る
富士三大絶景スポットは?

 初夏を迎え、爽やかな青と緑に引き立てられた富士山の美しさ、雄大さったら! 写真だけでは伝わらない自然が織りなすパノラマを、体感しにでかけませんか?

その1:日本平

山頂には2つの展望台があり、駿河湾・伊豆半島・富士山・南アルプスのパノラマビューを望める。

 富士山、駿河湾、茶畑。静岡の日本一が織りなす光景が美しい富士山ビューを眺めるなら日本平がおすすめ。標高307メートルの丘陵地にあり、新日本観光地百選「平原の部」で1位に選出。「日本夜景遺産」にも認定された、昼夜ともに人気のスポット。初夏のやさしい光と緑あふれる茶畑とのコントラストが眩いこの時期に、足を運んでみては。

静岡県立自然公園 日本平(にほんだいら)
アクセス JR静岡駅北口バス11番のりばから静岡日本平線で約40分、「日本平ロープウェイ」下車

その2:日本平ホテル

 富士絶景を誇る日本平の眺望を最高のおもてなしとともに愛でる。そんな素晴らしい体験ができるのが、日本平ホテル。2012年に全面建て替えし、富士山や駿河湾、静岡市街を一望できる風景を「絵画」のように楽しめるつくりになっている。今回は、アッパーラウンジ、客室からの眺めをご紹介。

 ホテル最上階にあるアッパーラウンジは、パノラマウィンドウが全面に広がり、どこからも日本平のワイドビューが望める。デイ&ナイトで営業しているので、明るい日中はもちろん、サンセット、夜景と景色の変化を楽しめるのがうれしい。

 人気は、色のイメージや味の好み、その日の気分に合わせて作ってくれるオリジナルカクテル。緑茶リキュールや抹茶シロップを使った、ここならではのカクテルをぜひオーダーしてみては。

オリジナルカクテルは1,300円~。こちらは、緑茶のリキュールとシャンパンを使い、新緑の季節の爽やかさを表現したもの。

 「自然と共生するホテル」をコンセプトとしているホテルらしく、客室も大胆に配された大きな窓からの見晴らしが自慢。コーナースイートの客室からは、静岡市内、南アルプスを一望できる。部屋のあかりなどは、自然光をなるべく取り入れるように設計されていて、より風景と溶け込むような滞在時間を約束してくれる。

2面採光のせり出したバスルーム。コーナースイート 66,000円~。ルームチャージ1室2名利用。

日本平ホテル(にっぽんだいらほてる)
所在地 静岡市清水区馬走1500-2
電話番号 054-335-1131
http://www.ndhl.jp/

アッパーラウンジ
電話番号 054-335-1162
営業時間 デイタイム 11:00~17:00/バータイム 17:00~24:00(L.O. 23:30)

その3:薩埵峠

 切り出した山道、深遠なる駿河湾の上にそびえたつ富士山。東海道一の絶景として古くから知られている薩埵峠は、静岡市にある富士山ビューのハイライトでもあり、江戸時代から続く交通の要塞。江戸時代から現代までここを往来した人々とそれを見守ってきた富士山。そんな名もなき物語に思いを馳せてみるのも旅の一興。

国道1号・東名高速・東海道本線が集中する日本の大動脈を見守るような富士山はここだけの景色。

 静岡市が運営する「さった峠富士山ライブカメラ」では、展望台から薩埵峠の様子をリアルタイムで配信中。せっかく訪れたけど富士山が雲で隠れていた、ということがないよう事前にチェックしてみて。

薩埵峠(さったとうげ)
アクセス 東海道本線 JR由比駅から徒歩約55分、興津駅から徒歩約1時間30分
http://mtfuji-live.jp/
※詳細、ライブカメラについては、静岡市の公式サイトへ

2017.06.03(土)
文=吉村セイラ
撮影=佐藤 亘