いろんな食べ方で出される肉料理に、ワクワクが止まらない
続いて登場したのは、えっ、タルタルステーキ!?
バーナーで炙ります。客席はいっきにヒートアップし、ますます楽しい方向へと旅路はいきます。肉は、熟成の肩三角。周りのスパイスやパクチーとまぜながら口に運べば、そこは大人の夢の国。炙った部分は特に香ばしくうまい。
「もっと焼いてほしいとか、そういうリクエストも受け付けますので」
じゃあ、もう少しお願いします!
メインディッシュがきました。野菜とステーキの盛り合わせ。ビジュアルも美しく、これは盛り上がるな~。
肉は3種。長期熟成の黒毛和牛からは肩三角とミスジ、そして、和歌山県産の銘柄牛肉である熊野牛のサガリ。
ハーブ塩で食べてもいいし、スパイスの利いたトマトソースや野菜と一緒に混ぜて食べてもいい。熟成肉独特の香り、甘さを十分に感じます。
これで旅も終わったと思いきや、〆にもうひと品あるという。
なんと、カレーうどん!
ステーキのあとにカレーうどんだなんて、この組み合わせ新鮮。しかも、ただのうどんじゃなく、全粒粉の伊勢うどんというではありませんか。あの、やわやわが特徴の太いうどんです。
うどんの下には濃い目の醤油ベースのソース。背脂、鶏油、そして、カエシ油は「後輩が和歌山ラーメンの人気店をやっていまして、そこのまぜそばのを教えてもらいました」とのこと。
ここにも和歌山コネクションが。
カレーは日替わり。この日はキーマカレーで、肉は先ほどと同じ猪と豚の合挽き。そして、ちょこんと卵黄。それらを店長がよくまぜて(かなりよくまぜて)くれて、できあがり。これはもう、おいしくないわけがない。“華麗なるうどん”なのです。
しかし、最後に残ったソースがもったいないなぁ。
「ごはんって、置いていないですよね?」
「はい(苦笑)。ないんです。しかし、その気持ちはわかります」
「ごはん持ち込みOKにしませんか?」
「了解いたしました!」
ということで、CREA WEBを見たといえば、ごはんの持ち込みOKの許諾をいただきました!
ほんまかいな? と思う人、やってみて。食べたらわかるから!
柚子とターメリックのソルベ、そしてチャイで〆。
今後は、スパイスを利かせたチョコレートケーキなども考えているみたい。それはまた次回のお楽しみに。
食後は、なんだかお腹がポカポカしてきました。これもスパイス効果かしら。肉とスパイスは夏もいいけど、冬はもっとおすすめの“旅”のようです。
肉とスパイス JINDARI(ニクトスパイス ジンダリ)
所在地 東京都港区六本木5-11-32 第3岩崎ビル4F
電話番号 03-5413-4018
営業時間 17:00~25:00(L.O. 24:00)
定休日 不定休
予算 5,000円~
[2016年11月訪問]
Keiko Spice(けいこ すぱいす)
東京都生まれ。得意なディスティネーションはハワイと香港。普段は3日に1回のペースで焼肉を中心とした食生活。別名「肉の妖精」。
Column
新店来訪! 美味しい出合いに一番乗り
ニューオープン、シェフやメニューが変わった店、面白い企画を立ち上げた店……などなど、なにかと「新しい」店を一番乗りで紹介するページ。「美味しい出合い」にご注目ください!
2016.12.05(月)
文・撮影=Keiko Spice