色彩を際立たせる撮影のコツ その1
「多色の場合はポイントとなる色を見極める」
まずは色の見つけ方のポイント。それは光を見つけることである。光が無ければ色が出ない。
そしてとにかく街を歩くこと。これはスナップ写真撮影と同様、自分の脚で歩くことである。そしてキョロキョロと見回しながら光の中の色を見つける。
そして見つけたらその被写体をよく見ること。この世のものは全て色が付いている。
次に単色が際立っている被写体か、多色が調和している被写体かを見極める。単色ならそこにピントを合わせればよいが、多色の場合はどの色をポイントにするか自分で決めて、その色だけにピントを合わせる。
例外は、混ざり合った多色が各々の色を殺し合わず丁度よい雰囲気の場合。そんな時は敢えて一色にポイントを置かず、全部にピントを合わせてしまおう。全部にピントを合わせるにはF値をF16やF22ぐらいの数字にして撮影しよう。
2016.09.25(日)
文・撮影=山口規子