くせになる味わいのカスクートにファンが多い
「大人気のパンは、カスクートです」。歯触りの軽いミニフランスパンは、小さくカスクート用に焼いたもの。「おかきを食べているような軽さで食べられます」。
サンドイッチの定番ベーコン、レタス、トマトをサンドした「BLTフランス」は、ソテーしたベーコンにみずみずしいレタスとトマトをたっぷり合わせた看板商品。「おじゃがベーコンフランス」はホクホクのジャガイモとマヨネーズ味がクセになる。「エビとたまごのフランス」は、プリプリのエビとゆで卵に特製のオーロラソースが絡みます。トマトの替わりに甘夏をはさんだ「パストラミポーク」も近年の人気商品だそう。
他にも、同じフランスパンを使った「大粒ピーナッツクリームフランス」も店ではカスクートの仲間に入れています。大粒のピーナッツクリームの食感がポイント。

ハード系のパンを嫌う年配客に「一度でいいから食べてみて」とカスクートを勧めたら、「おいしい」と1日に3回も買いに来たという自慢の逸品。
「具材そのものはもちろん、マヨネーズやケチャップ、粒マスタードにもこだわっています。また、ひと口目からおいしいように、端まで具材を入れ、具材の間の空気の入れ方まで気を配っているんですよ」と里香さん。ファンが増えるのも納得です。
ランチや小腹がすいた時にぴったり。とても食べやすくて、食べてすぐ、また食べたくなる程の軽やかさ。そして、パンそのものも味わい深い。
フランスパン生地では、バゲットが一番人気ですが、他にもバリエーション豊富に作られています。

クルミ入りの「くるみフランス」や大きめにカットしたチーズが入った「クラシックチーズフランス」は、スライスしてトーストすると香ばしく食欲をそそります。いよかんとカシューナッツを練り込んだ「いよかんフランス」、小豆とサツマイモ入りの「大納言とさつまいもフランス」は、どちらもおやつ感覚。
カマンベールチーズを贅沢に使った「カマンベールフランス」、ゴルゴンゾーラチーズとクルミを混ぜた生地を焼き上げ、ハチミツをサンドした「ゴルゴンゾーラハニーサンド」など、フランスパンと相性の良いチーズを使ったものもあれば、アンチョビ入りのオリーブを包んだ「オリーブフランス」、枝豆を生地に練り込んだ「枝豆のフランス」も。
すっかりパン屋の定番になった「明太子フランス」は、特製明太子に大葉を散らしています。どれも、小ぶりで程よい大きさ。そのまま手で持って食べられるのがいい。

セーグル(ライ麦)生地のパンも、生地にクルミを加えて食べやすいよう工夫。小さいサイズで値段も手頃です。
「ノアレザンのセーグル」は、レーズンを混ぜ込んだ生地でクリームチーズを包んだもの。栗を混ぜ込んだ「栗のセーグル」は、ゴマがアクセント。「クランベリーのセーグル」は、クランベリーとホワイトチョコを合わせてあります。クリームチーズを包んだ「ブルーベリーのセーグル」も、「いちじくのセーグル」も、そのままガブッとかぶりついたり、手でちぎって食べるのが似合います。噛む程に香ばしさと様々な具材の味が広がって、止まらなくなる。
「ライ麦パンは、特別なパンではありません。子供にも食べてほしい」。ライ麦パンのファンがたくさんできたと武中さんは言います。

2016.08.28(日)
文・撮影=そおだよおこ