お店にはイートインスペースも

料理に使うイメージが強いこれらの乾物が、さまざまなスイーツに!!
乾物が並ぶコーナーの一角。

 お店には、おもちゃや絵本を置いたイートインコーナーもあり、子供連れでも、乾物スイーツを食べてひと休みすることができます。

 お菓子はもちろん、並んでいる乾物にも興味津々。家庭でもお菓子やお料理に色々使ってみたくなります。

 「乾物はそのままでは食べられないものが多い。水で戻すというひと手間が必要です。でも、大分県では干しシイタケをトマトジュースで戻してパスタソースにするなど、かんぶつマエストロ達は色々工夫しているんですよ。和歌山では、寒天のもととなるテングサ、海南や加太のワカメ、海南や串本のヒジキ、干しシイタケなど、乾物が色々作られている。漁業や農業の人とも一緒になって、乾物の魅力を発信していきたいと思っています」と野田さん。

左:店内のイートインコーナー。
右:駐車場の一角に植えられた橘の木。

 海南には菓祖・田道間守を祀る橘本(きつもと)神社があり、4月の第1日曜日には全国銘菓奉献祭(菓子祭)も行なわれています。菓子の元と言われる橘の木がこの地に初めて植えられたという故事にちなんで、店の駐車場の一角にも橘の木が植えられています。来年、お菓子祭りを開催しようと準備を進めているそうです。

 お菓子に縁のある海南の、オリジナル乾物スイーツに注目。

味付のり「パリっ子」は和歌山県民のソウルフード。子供たちがおやつとしてもパリパリ食べるのだそうです。

※価格はすべて税込み

「3時のかんぶつ屋さん」
所在地 和歌山県海南市藤白189-1 株式会社野田商店内
電話番号 073-482-3424
URL http://www.3pm-kanbutsuya.jp/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2016.08.14(日)
文=そおだよおこ
撮影=上田浩江