ひじきのシフォンケーキの作り方

 お店の看板商品、ひじきのシフォンケーキの作り方を見せてもらいました。

シフォンケーキの材料。ひじきや昆布など、普通のシフォンケーキでは使わない素材を使います。

 材料は、卵、粗糖、小麦粉、乾燥ひじき、無塩バター、食用油脂、昆布、醤油、ベーキングパウダー。卵は野田さんの友人が有田郡有田川町で飼育する「青空たまご」。

 鮮やかな色、つやつやの卵をたっぷり使います。

鮮やかな色をした、つやつやの卵。

 乾燥ひじきは、水で戻してから醤油を加えた昆布だしで煮て、ブレンダーでペースト状とやや粗めにしたもの、2種類を作って加えています。「ひじきの食感と存在感を出すためです」。

左:最初は煮物を作っているように見える!?
右:ふんわり混ぜます。

 他は、普通のシフォンケーキの作り方と変わりませんが、ひじきのペーストが入る分、水分の調整がたいへん難しかったとか。

ひじきのペーストを加えます。
左:しっかり泡立てたメレンゲを加えます。
右:ふんわり混ぜます。

「ひじきをどれくらい入れるかもポイントでした。パティシエールだった従姉妹を中心に、1年かけて試行錯誤して完成させたんですよ」

焼き立て!

 ふんわりしていますが、噛むとむっちり。ほんのり醤油の香りがして、昆布だしの旨みが広がります。ひじきの食感と風味もさりげなくて、とても食べやすい。今まで食べたことのないシフォンケーキ。

 ひじきのシフォンケーキをスライスしたラスクは、クッキーなどとはまた違った味わい。こちらもクセになるおいしさです。

2016.08.14(日)
文=そおだよおこ
撮影=上田浩江