筋肉自慢の美男美女がカラダに磨きをかける

ローズ・アヴェニューは、オーガニックにこだわったお店やヨガスタジオなどが並ぶウェルネスな通り。

 地元サーファーいわく、「サーフタウンはもともと貧困層の集まるゲットーだったりするけれど、サーファーによって音楽や絵画、食などのアートが発信され、ギャラリーやカフェが増えてくる。カルチャーが生まれると、人々もやってくるようになる」。なるほど!

セグウェイを利用したガイドツアーも。レンタル自転車などを利用して、海辺の風を満喫。
土産物店などやレストランなどが並ぶオーシャンフロントウォーク。

 ヴェニスビーチを歩いてみると、それにしても、いろんな人が集まっています。

 砂浜にはパラソルの下に小さな子供連れのファミリーや友達グループ、海沿いの遊歩道には自転車やセグウェイの一団、Tシャツショップやレストランなどカラフルな店が軒を連ねるオーシャンフロントウォークにはダンサーやラッパー、そしてシニアを含めた、あらゆる年代のツーリスト。

マッスルビーチジムでカメラを向けたら、このポーズ。

 中でもインパクト大なのが、マッスルな人々! ビーチに面したマッスルビーチジムには筋肉自慢の美男美女が青空の下、ベンチプレスや各種マシーンに向かってカラダに磨きをかけています。遠巻きにしてツーリストが遠慮がちに向けたカメラに気づくと、ばっちりと筋肉を盛り上げてポージング。

 この筋肉カルチャー、歴史が長く、始まりは1930年代頃。65年に誕生したマッスルの殿堂「Gold's Gym」には、かつての知事のシュワルツェネッガーも通っていたとか。今も内陸にある「Gold's Gym」ではフェンスで目隠しされ、音楽などのない静寂の中、ガシャンガシャンとマシーンの音が外からでも聞こえる、ストイックな空気が流れています。

2016.07.09(土)
文・撮影=古関千恵子