◆ 極上グルメ
最高級の日本料理をお気軽に「錦水 TAIPEI」

現在台北の食通たちの注目を集めるニューエリア大直に今年1月にオープンした「錦水 TAIPEI by HOTEL CHINZANSO TOKYO」。ホテル椿山荘東京の老舗日本料理店「料亭 錦水」初の海外店舗。

 東京・目白にて60年以上もの長きにわたり、各界の著名人はもとより世界のVIPをおもてなししてきたホテル椿山荘東京。庭園内にある「料亭 錦水」はご存じですか? ドラマ「半沢直樹」の中で会食に利用されていたあの料亭です。そちらの海外初となる店舗が、台北マリオットホテルも開業した話題のニューエリア、大直にオープンしました。

左:エントランスには見事な振袖が。もちろん日本から運ばれてきたものだそうです。
右:店内には畳の空間も。お食事の後は日本人女将がこちらで薄茶をたててくれます。

 台北でわざわざ高級料亭かと思われるかもしれませんが、気軽に、しかもお財布にもかなり優しく最高級の日本料理を楽しめるとあれば、行かない手はありません。台北には世界各国の有名レストランが出店していますが、他国と比べ物価や人件費が安いので、実はお得。

 たとえばジョエル・ロブションの台北支店として出店された「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション 台北」は世界で一番リーズナブルなロブションとも言われているほどです。中華料理を満喫しつつも、ちょっと敷居が高いと思っていた極上レストランを訪れるのも、台北グルメの楽しみ方の一つなのです。

夜の人気スタンダードコース「若楓」9品4,000元(別途サービス料10%)の前菜。

 ホテル椿山荘東京プロデュースによるによる海外初出店というだけあり、気合いの入り方が違います。料理長、女将、店長はホテル椿山荘で腕を磨いた日本人スタッフ、器もグラスもすべて日本から運び込んでくるという徹底ぶり。

同じくコース「若楓」より「本日の盛合せ 三種」。山葵と泡醤油、梅肉、凝りポン酢の三種類のタレでどうぞ。

 店内には、ガラス越しに料理長が天ぷらを揚げる姿を披露するためのオープンキッチンスペース、食後に表千家不白流師範の資格を持つ女将の茶道パフォーマンスを鑑賞できる畳エリア、畳に座り慣れない台湾の方用のテーブル席など、味覚・色彩・香りでうったえかける本物の日本料理を楽しんでもらおうと、様々な工夫が随所に施されています。

ゆったりとした和の趣を感じさせるテーブル席。

 メニューは季節ごとに旬の食材を用い、2カ月に一度変更されます。ドレスコードは「サンダル・ショートパンツでのご利用はご遠慮願います」とのことで、そこまで厳しくありません。高級料亭でありながらも、気軽に楽しみましょうという台湾スタイルが残っているところもうれしいですね。

錦水 TAIPEI
所在地 台北市中山區樂群三路299號5F
交通 MRT剣南路駅から徒歩約8分
電話番号 02-8501-5329
営業時間 18:00~22:00
※土・日のみランチタイム(12:00~15:00)も営業

矢作晃之(やはぎ てるゆき)
埼玉県出身。最近は会う方から「日本語上手ですね」と言われますが100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、台湾で会社を立ち上げおかげさまで10年を超えました。
現在はTVロケや雑誌取材のコーディネーターとして日々たくさんの方に新しい台湾を一生懸命探しながら紹介いたしております。CREA WEB読者の皆さんに喜ばれる、使える、役に立つ情報を発信させていただこうと思っておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします!!

Column

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現地在住の日本人コーディネーター矢作晃之さんがお伝えする、台湾グルメてんこもりレポート!
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2016.06.14(火)
文・撮影=矢作晃之