星のや京都専用の屋形舟「翡翠」の舟枠には、書院造に用いられる北山杉やヒノキ材を使用。舟内にも京町家の犬矢来をモチーフにした竹の背もたれが備わるなど、いかにも京都らしい設えとなっている。 「みーぐすい」とは沖縄の方言で、目薬のこと。転じて目から得られる喜びや感動、あるいは目の保養の意味でも使われる。沖縄で体験した「みーぐすい」を、自分の感性で表現できるのがこの滞在プログラムだ。 コースは、山菜や春野菜のさまざまな食感や味わいが愉しめるバーニャカウダや、メインの低温調理した鹿ロース肉のグリル(写真)など全6品。星のや富士の総料理長を務める須川正大が、ベテラン猟師の意見を参考にしながらメニューを開発した。 行燈のモチーフとなるのは、フクジュソウやサクラソウなど、軽井沢に春の訪れを告げる野花。水のせせらぎが感じられる棚田の夕刻を、行燈の灯りがやわらかく彩る。春限定の日本酒と肴を、雅楽曲とともに楽しむこともできる。