南の島に咲く可憐な椿の花。天草は、歩くほどに癒やされる。 天草下島の西海岸から眺める大ヶ瀬と呼ばれる岩礁。ここは夕日の観賞ポイントでもある。 西平椿公園の原生林を歩いて目にするのは、美しく澄んだ海。 椿の原生林の中に立つアコウの大木。巨岩をつかむようにそびえる姿が圧巻! 冬から春にかけて可憐な花を咲かせる椿は、天草西海岸のシンボル。 「天草椿油」は森の一角にある小さな工房の中でコツコツと手作りされる。 種を搾ってとれるのが椿油。西平の人々は昔から、椿油を整髪剤や食用に活用している。 「椿油という特産品となって私たちの生活を助け、花は心を癒やしてくれる椿は私たちの宝物」と、白迫さん。 天草椿油は50ml 1,000円と、120ml 2,000円の2タイプ。価格は税込み。「西平カメリアクラブ」のほか、「大江教会」近くの土産物店や市内の物産館などで販売。 天草の各地に出かけては、ハーブや植物を見つけ、精油作りを楽しんでいるというセラピスト、Mihoさんの工房で椿油コスメづくりを体験。 天草産のハーブを使った蒸留体験やアロマクラフト作りができる「ハイビーチ・リラックス」。潮風を感じる心地よい環境で楽しんで。 「コスメって、こんなにシンプルに作れるんだ!」と感動。所要時間は約20分、1,500円と、気軽に楽しめる設定。 工房の片隅で爽やかな香りを漂わせていたのは、椿の葉。 東京に生まれ育ち、天草にひかれて移住したMihoさん。「自然のなかに身を置くことって、とても大事なことなんだって、毎日実感してます!」 「ハイビーチ・リラックス」オリジナルのルームスプレーは、天草の文化や自然からインスピレーションを得て制作。マスクにしゅっとひと吹きできるアロマスプレー(左)も人気。 エキゾチックな雰囲気もある天草ボタン。小さな世界に天草の風景が凝縮している。 強度と透き通るような白さは、天草陶石ならでは。 かわいらしくも繊細なデザインが、天草陶石の白さを引き立てる。 アトリエにも世界観がいっぱい。ときどき遊びに来るのは、愛猫。 作業工程が繊細な天草ボタンは、取り扱いが難しい……。と思いきや、縫い付けた洋服は洗濯機で洗えるほど丈夫なのだそう。 「天草ボタン」は衣類につけるもののほかに、ピアスやペンダントなどのアクセサリーに加工したものもある。 「日々の暮らしを考えると、結局は食べ物に行き着きますよね」と、「食べる生活百貨店」の櫻井理絵さん。 無農薬栽培の生姜や有機レモンなど、優しい食材がベース。天草産ホーリーバジルと黒糖で作った乳酸菌入り酵素バジルシロップ(左)はレアな一品。 店舗販売のほか、オンラインショップも展開。体に優しくおいしいアイテムは、全国にファンを持つ。 ペースト状の「発酵生姜」は、そのまま食べたり、少量をお湯で溶いて飲ん 店内ではシロップや発酵生姜ドリンクの試飲も可能。