人生でこんなに頑張っているのは仕事くらい

――「やるしかない」と自分を追い込んでまで、プレッシャーの大きいミュージカルに挑戦するのはなぜでしょうか。そこまでご自身を突き動かすものは何ですか?

 自分には演じることしかないですから。プライベートでは1ミリも努力をできないので(笑)、人生で頑張っているのは仕事くらい。だから毎回緊張してしまうミュージカルの舞台にも立つのだと思います。演じることに対してまで甘えだしたら、あまりにも何もない人生になってしまう気がするので。

――演じることに対するその姿勢は、何かきっかけがあって生まれたものですか?

 タイミングとかきっかけみたいなものはあまりないかもしれません。デビューした当初からずっと、芝居することは楽しい。そこは変わってないんです。

 ただ、デビューしたばかりの頃は、「なぜ同じような役柄ばかり求められるんだろう」と悩んだ時期もありました。でもそれでも続けていくことで、「これ、俺にできるのだろうか?」と思うようなオファーをいただくことも増えてきて。そういう難しい挑戦を前にすると、燃えるんですよね。もちろん、やってみたら大変すぎて地獄ってことも多いんですが(笑)。

――映画『国宝』では、長い準備期間を経て非常に難しい歌舞伎役者役に挑まれました。作品は国内外で大きな反響を呼んでいますが、その反応をどのように受け止めていらっしゃいますか?

 ここまで大きくなると正直、他人事のようにも感じます。興行成績が50億円を突破したあたりのときは、「今すごいことが起きてる!」と自分でも興奮気味だったんですが、もうそれ以上はよくわからなくなっちゃって(笑)。でも、おばあちゃんが何十年ぶりに映画館に行ったみたいな話を聞くと単純に嬉しいです。普段全く映画などを観ない友人からも「観たよ。すげえな!」って連絡をもらえたので、多くの人に観てもらえているのを実感してます。

吉沢亮(よしざわ・りょう)

1994年2月1日生まれ。東京都出身。近年の代表作は、『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズなどに出演。ドラマは大河ドラマ『青天を衝け』連続テレビ小説『ばけばけ』など。映画『国宝』(李相日監督)が高い評価を得ている。公開待機作に『キングダム 魂の決戦』がある。

ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』

トニー賞6部門に輝いた大ヒットブロードウェイミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』が、初演から10年を経てついに日本上陸。社交不安障害を抱え孤独な日々を送る主人公のエヴァン・ハンセンがクラスメイトの死ととっさについた嘘をきっかけに、本当の自分に気づくまでの過程を描く。

公演日程
2026年7月25日~8月23日 東京・EXシアター有明(東京ドリームパーク内)
8月29日~9月6日 愛知・御園座
9月10日~9月21日 大阪・梅田芸術劇場メインホール

出演
柿澤勇人・吉沢亮/安蘭けい・堀内敬子/木下晴香・松岡茉優 ほか(Wキャスト・各役五十音順)

脚本 スティーヴン・レヴェンソン
作詞・作曲 ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール
翻訳・演出 小山ゆうな
訳詞 高橋知伽江

主催    ホリプロ/テレビ朝日
企画制作 ホリプロ

https://horipro-stage.jp/stage/dearevanhansen2026

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