ドラァグクイーンはマジョリティに対する強烈な「アンチテーゼ」

――表現者としてのパッションと、仕事人としての論理的思考をお持ちですが、着飾っている時の自分と素の自分は、どういうふうに折り合いをつけていますか。

 私はすっぴんでもステージに立って歌うことがよくあるんです。だから見た目がどうかは大きな問題ではなくて、それよりも「お客様の前か、そうでないか」でスイッチが入ります。ただ、そのスイッチは「0から100」ではなく、「60を80にする」くらいの感覚ですね。もともと普段から騒々しいので、豹変するタイプでは全くないんです。

――そんなドリアンさんにとって、ドラァグクイーンとしての「矜持」とは何でしょうか。

 自戒の念も込めてですが、「クイーン」という言葉を冠する以上、女王たる威厳や気品(クイーン・プライド)は常に携えていたいと思っています。

 それと同時に、ドラァグクイーンはもともと権力やマジョリティに対する強烈なカウンター、アンチテーゼとして生まれた存在です。やっぱりアンダーグラウンドな存在ですし、メジャーシーンにおいても、世間の無理解や抑圧のようなものと戦ってきた一つの象徴的な側面もあると思います。そういうドラァグクイーンという存在が歩んできた、そういう歴史を受け止め、先人たちが紡いできた精神性は失いたくないと常に思っています。

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ドリアン・ロロブリジーダ

1984年12月24日生まれ、東京都出身。大学在学中の2006年12月にドラァグクイーンデビュー。数々のイベントでのMCや、アーティストのコンサート、PV、ファッションショーなどに出演し、映画『エゴイスト』『ストレンジ』にも出演。日本初の男性同士による恋愛リアリティショー『ボーイフレンド』(Netflix)ではスタジオMCを務める。181cmの長身を活かした華やかなルックスと、新宿二丁目で培った高い話術・歌唱力が強み。今回が舞台初主演となる。

DURIAN DURIAN(ドリアン・ドリアン)

期間:2026年4月18日(土)~4月26日(日)計11公演 ※開場時間は開演の45分前

脚本・演出:村角太洋(THE ROB CARLTON)
出演:ドリアン・ロロブリジーダ
雷太 神里優希 村角ダイチ(THE ROB CARLTON)
岩瀬亮 飯原僚也(ダウ90000)
会場:I’M A SHOW(東京都千代田区有楽町2丁目5番1号有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館 7F)
https://durian-durian.srptokyo.com/

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