【冬の食材】大豆

 「大豆」は良質な植物性タンパク質を多く含むことから「畑の肉」と呼ばれる食材です。またコレステロールを下げ活性酸素を防ぐ抗酸化作用があります。さらに女性ホルモンに作用すると言われるイソフラボンを多く含んでいることから、女性特有のガンや更年期障害の予防に良いことも知られています。

 マクロビ的に、野菜の乏しい寒い季節は乾物の食材を食べることが多くなります。

 また同じ食材でも干す前のものと干したものとでは陰と陽のバランスが変わり、干したものは陽性の度合いが高まるので体を温めると考えます。大豆自体は夏の食材で陰性(体を冷やす)ですが、乾物の大豆は陽性のエネルギーを取り込んだ食材で、今の時期積極的に食べていただきたいものです。

 さらに体内でビタミンAに変わるβ‐カロテンと、ビタミンCが豊富なトマトと合わせると、大豆に足りない栄養素を補ってバランスのとれたレシピに仕上がります。ミネラル豊富な玄米や雑穀ご飯に合わせて食べると、さらに良い効果が期待できますよ。

◆「大豆」のマクロビレシピ

大豆のチリコンカン

 挽肉と金時豆で作ることの多いチリコンカンを、お肉を使わずに大豆の水煮を使って手軽に作るマクロビレシピを紹介します。

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大豆たっぷりのお食事マフィン

 低糖質でお馴染みの大豆パウダーを使い、更におからパウダーを加えてイソフラボンたっぷりのお食事マフィンを作ります。

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2016.02.19(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平