Magnificent View #857
バルパライソ(チリ)
(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages
首都サンティアゴから西に約120キロの港湾都市バルパライソ。その名はスペイン語で「天国の谷」を意味する。
街の特徴は、まるで迷路のように入り組んだ道と急な斜面、そこにところ狭しと並ぶカラフルな家。斜面を重力のみで昇り降りするケーブルカーもあり、市民の足として活用されている。
ここは19世紀、マゼラン海峡を経由して南米大陸を廻る船の経由地として大いに栄えていた。だが、1914年にパナマ運河が開通してからというもの、港に立ち寄る船も減ってしまった。
衰退の一途を辿りつつあった街がふたたび活気づいたのは1991年のこと。国会議事堂がサンティアゴから移転し、バルパライソは立法首都としての役割を果たすようになった。さらに、かつての繁栄を忍ばせる街並みは世界遺産にも登録。穏やかな気候で1年を通して過ごしやすく、昼夜の温度差も少ないここは、旅行先としても人気を集めている。
文=芹澤和美
