あの「サードウェーブ」のルーツも、日本の古きよき喫茶店での丁寧な抽出法にあるという。エアロプレスや金属フィルターなど、新しい抽出器具が続々登場する中、昔ながらのスローな抽出法「ネルドリップ」が再注目されている。
この冬はぜひ、濃いめのこっくりとしたコーヒーを。
第2回目は、“TOOL”篇。新宿「ヤマモトコーヒー店」の山本剛正さんに自宅でネルドリップを始められるコーヒー道具についてお話を伺いました。
【TOOL】道具を揃えるなら
始めたいと思ったら、コーヒー道具の専門店へ。いろいろと相談に乗ってくれる頼もしい存在。ネルドリップは淹れ方やフィルターの手入れが難しいのでは? と敬遠されがちだが、「毎日使うならば、水の入った容器にネルフィルターをつけて、冷蔵庫に入れておくだけでOKですよ」と、「ヤマモトコーヒー店」の山本剛正さん。
●Tool1 コーノ ドリップポット

耐熱ガラスの専用サーバーはハンドル付きで便利。ネルフィルターとアルミ製リング、計量スプーン付き。
●Tool2 コーノ型ネルフィルター

コーノのドリッパーに、ペーパーフィルターの代わりにセットするだけ。手軽にネルドリップが楽しめる。
●Tool3 桐祥1人用ドリッパー

内側が起毛面になっているため、毛足がコーヒーの微粒子をとらえ、布目に詰まるのをさえぎる。ハリオ製。
●Tool4 Y-1ネルフィルター

外側に起毛面があるため、使用後に洗いやすく、フィルターの寿命が早まるのを防ぐ。マルタ製。
ヤマモトコーヒー店
所在地 東京都新宿区新宿3-17-11
電話番号 03-3352-5055
営業時間 11:00~21:00
定休日 無休
URL http://www.yamamoto-coffee.co.jp/

2016.01.03(日)
text=Mitsuharu Yamamura
photographs=Ryu Kagioka
CREA 2016年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。