Magnificent View #788
ストックホルム市庁舎(スウェーデン)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 スウェーデンの首都ストックホルムの中心地、メーラレン湖に美しい姿を映すのは、市庁舎。1923年に完成したこの建物は、建築家ラグナル・エストベリが、ヴェネツィアにあるドゥカーレ宮殿をモデルに設計したものだ。

 ここは市議会が開かれる場所であると同時に、毎年12月10日に行われるノーベル賞記念晩餐会の会場としても知られている。レンガ造りの「青の間」では晩餐会が、金箔のモザイクで飾られた「黄金の間」では舞踏会が催される様子を、ニュースで目にしたことがある人も多いことだろう。

 館内は見学が可能で、ガイドツアーも催行。人気を集めているのが、地下にあるレストランだ。メニューは1901年から前年までの晩餐会で出された料理を再現したもの。料理だけでなく、ワインや食器まで忠実に再現されている。ここでしか味わえないノーベルディナーを食べれば、華やかな晩餐会の気分をにわかに味わうことができそうだ。

Column

今日の絶景

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2015.11.27(金)
文=芹澤和美