小田 香さん
家族:夫、長女(小1)、次女(年少)

フリーランス(パーソナルアシスタント)

 パーソナルアシスタント(以下PA)という職業には、耳慣れない人も多いかもしれない。これは、経営者や企業家などの個人事業主を、マネージャーや秘書のような立場でサポートする仕事だ。

 個人事業主は、何から何まで自分でやらなければならず、仕事が多岐にわたる。一方で高い経費を払って人を雇う余裕がないという場合も多い。PAは、たとえば「メールの管理のみ」といった小さな仕事から契約できるので、個人事業主からは喜ばれ、PA自身も短時間での働き方から徐々にクライアントや仕事を増やしていくことも可能という、双方にメリットの高い、新しい働き方だ。転勤族の夫を持つ女性や、在宅での仕事を探す人にも適しているだろう。

 小田さん自身は元システムエンジニア。子どもを出産と同時に退職。産後は再度正社員や派遣社員として復職することも考えた。しかし保育園の待機状況はフルタイム勤務の正社員でも厳しく、それならば在宅で仕事をしようと決意。

 当初は、前職のスキルを生かしフリーで仕事をしていたが、次第にもっと幅広いサービスやサポートをしていきたいと考えるようになった。

 しかし、懸念材料があった。システムエンジニアとしての仕事には、それなりの自信がある。前の職場は小さな会社だったので、幅広く事務もこなしてきた。けれども自分の事務能力がどの程度ほかで通用するかがわからない。

 そんな折、「パーソナルアシスタント養成講座」の存在を知り、受講。マネージャーの心構え、提案力や業務効率化のノウハウなどを学び、自信をつけることができた。現在はシステムエンジニアのスキルを活かしつつ、PAとして複数の個人事業主のサポートを行っている。

 顧客管理、メール受付管理、顧客対応、経理フォロー、書類作成、発送代行、事前調査、企画立案、ウェブサイト更新などなど、クライアントの要望にあわせ、幅広い対応ができるのが強みだ。

 多数のクライアントに加え、2人の子どもの行事や家のことをどうやってマネージメントしているのだろうか。

個人事業主のサポート役となるためのパーソナルアシスタント養成講座を受講、PAとして登録した

2015.08.20(木)
文・撮影=HITOMINA