目指したのは、かまどで炊いたご飯
「本炭釜 KAMADO」が目指したのは、名前のとおり、かまどで炊いたご飯。かまどで炊飯したご飯は、直火ならではの大火力により、水分を十分に含んだまま、しっかりとした粒感があるのが特徴なのだとか。
でも、従来の炊飯器では、みずみずしさを際立たせると粒感が損なわれ、粒感を出そうとすると水分が逃げてしまっていたのだそう。
そこで、新たに開発したのがこの内釜。熱伝導の高い純度99.9%の炭を使用し、かまどの形にならい、羽根をつけました。
これが内釜の断面。炭は熱伝導率が高く、磁力線が深く浸透するのでIH加熱と相性のよい素材なのだそう。だから、厚みを持たせても十分に発熱することができ、米にしっかりと熱を伝えることができます。
そして、羽根の位置を下げていることにも注目。羽根を境に内釜を上下に分け、羽根より下の部分で、高温をキープし、旨みを引き出し、羽根の上部分で、沸騰した時にでる泡やおねば(旨み成分)を受け止めて閉じ込めます。この構造で、みずみずしさを保ちつつ、粒感のあるご飯が炊けるのだそうです。
2015.06.19(金)
文・撮影=にしかわゆみこ