#059 Kenting
墾丁(台湾)
絶品ビーチやサーフスポットに恵まれた楽園
沖縄・八重山諸島の与那国島からは、晴れた日に条件が整うと、お隣の国・台湾が肉眼で見られるのだそうです。幾度となく与那国島の日本最西端の碑の脇に立って、海の向こうへ目を凝らしたことがあります。目に力を込め過ぎるせいか、なんとなく影が見えた気もするのですが、やはりそれは気のせいのようで、海の向こうの国に思いを馳せたものです。
今、日本人旅行者の中でダントツ人気の台湾。
台北へ行く機会に恵まれ、せっかくならばと南部のビーチリゾート、墾丁(ケンティン)まで下りていってみることにしました。はじめての台湾、墾丁はガイドブックにも情報が少なく、手探りな一人旅の始まりです。
台北から新幹線で高雄の左營駅まで約1時間40分。そして高速バスに乗り換え、約2時間で墾丁へ。移動中、困ったのが地名の呼び方です。チケット購入時、あるいは乗り場を聞く時、地名が日本語読みしかわからない……。仕方ないので、いちいち筆談。でも、漢字を書けば通じるというのは、ありがたいものです。
台北から約600キロ離れた台湾の南端、この国で最初の国家公園に指定されたビーチリゾート、墾丁。恒春半島の先端がカニのハサミのようにくぼみ、西側の岬に絶品ビーチの白沙、くぼみ部分の湾にリゾートエリアの南湾や墾丁、東側の岬にサーフスポット佳樂水(チャーロースイ)が続いています。
2015.05.23(土)
文・撮影=古関千恵子