年間販売数100万着。1993年、ひとつのジャケットがアメリカのアウトドアウェア市場で、当時の年間最多販売記録を打ち立てた。その名は「Bugaboo Jacket(バガブージャケット)」。コロンビアを代表する名作だ。
今年は、バガブーが誕生して40周年にあたるアニバーサリーイヤー。10月16日から18日には、原宿の旗艦店「COLUMBIA TOKYO FLAGSHIP」で記念イベントも開催された。なぜバガブーは、40年も愛され続けてきたのか。イベントを取材を通して、その秘密に迫った。
「一着で三通りの着こなし」という発明
バガブーは1986年、スキージャケットとして誕生した。最大の特徴は、ナイロンアウターとフリースのインナーをファスナーで連結できる、コロンビア独自の「インターチェンジシステム」。
雨の日はアウターだけを着て、少し肌寒くなったらフリースだけを羽織る。極寒の日には、両方をつなげて着ることで防寒性を高める……という具合で、一着買えば三つの表情が手に入る設計だ。当時は秋口から真冬まで、長く着られるジャケットとして、人気を集めた。
いまの時代に「一着で何通りも」という発想は、むしろ新鮮に映る。ミニマルに暮らしながら賢く選びたい、現代の私たちの感覚にも通じる設計思想かもしれない。
