ほら穴の上で寝る香香

 直近で筆者が雅安基地を訪れたのは、ゴールデンウイークの4月29日。香香は午前10時30分ごろ、ほら穴の上に登り、40分ほどして下りてきた。このほら穴は、前回、筆者が訪問した2024年12月8日にはなかった。

 ほら穴は、パンダセンターの他の基地や、雅安基地の他のエリアの一部にも存在する。上野動物園にもあり、同園のほら穴は当初の設計になかったが、パンダセンターのアドバイスに基づき建設された。

 ほら穴の上から下りた香香は、竹を食べたあと室内へ入り、すぐ外に戻ってきた。口には、おやつ(副食)のリンゴをくわえている。室内に用意されたリンゴを取りに行き、わざわざ外へ運んできて食べるのだ。室内を見ることができない観覧者にとって、香香のこの行動はうれしい。香香はあっという間にリンゴを食べ終えた。

 ほら穴の新設に加え、もう一つ、前回の訪問時と変わった点がある。それは、香香と観覧者の間を隔てるガラス壁に貼られたシートがなくなっていたことだ。このため、香香が室内と外を行き来する姿がよく見えるようになった。

 正午ごろ、香香は再びほら穴の上に登り、気持ちよさそうに昼寝を始めた。午後2時ごろ、「シャンシャーン! シャンシャーン!」と飼育員の女性が大声で呼ぶ声と、カン! カン! カン! と道具を打ち鳴らす音が響きわたる。香香をいったん室内に入れて、外にエサを置くためだ(パンダは猛獣なので、成長したパンダと人が同じ空間に入ることはできない)。香香は眠っていて聞こえないのか、もしくは寝たふりをしているのか、ほら穴の上に横たわったままだ。

 香香は午後2時30分ごろにほら穴から下りて、竹を食べ始めた。それから1時間ほどして再び室内へ入る。外に出てきた香香の口にはパンダだんごがあった。またしても室内のおやつを外に運んできたのだ。その後、タケノコも食べた。

 20分ほどかけてタケノコを食べ終えた香香は、すぐほら穴の上に登った。ほら穴が気に入っているようだ。上野動物園の屋外にいたころも、地面ではなく、やぐらの上でよく寝ていた。

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