「浦井さんは自分で笑いどころをつくってくれる」

――稽古はまだ始まったばかりだと思いますが、玉田さん、俳優としての浦井さんについて、感触はいかがですか?

玉田 普通に稽古しているのを見ているだけでもめちゃくちゃ面白いんですよね。僕はここでこういう笑いが欲しいなと想定しながら脚本を書きますけど、浦井さんにはそれを細かく言わなくても、自分で笑いどころを作ってくれるんですよ。かつ、僕がまったく想定していなかった笑いもとってくれる。今回も演技については、ある程度お任せしたほうが面白いものが出てきて、僕もそれに触発されそうな予感です。あと、これは芸人さんならではのテクニックだと思うんですけど、身体の使い方やセリフの言い方の緩急を、こちらが言う前に脚本から汲み取ってくれる。ここはきっと笑いを取れる場所だろうなって理解すると、そこで自主的に緩急を作ってくれるんですよ。助かるし、どんどん面白くなっていく。すごい勢いで作品が膨らみ始めている感じがありますね。

浦井 そうですね。日を追うごとにその面白さがどんどん更新されていっている。これは面白くなると思いますよ。

世田谷パブリックシアター フィーチャード・シアター
玉田企画
『光る』

日時 2026年5月22日(金)~5月31日(日)
会場 シアタートラム
所在地 東京都世田谷区太子堂4丁目1番地1号
作・演出 玉田真也
出演 (50音順)浅野千鶴 井上向日葵 祷キララ 浦井のりひろ(男性ブランコ) 玉田真也 能島瑞穂 古屋隆太 三村和敬
公演情報 https://tamada-kikaku.com/next/

玉田真也(たまだ・しんや)

1986年、石川県出身。劇作家・映画監督。自身の劇団玉田企画のすべての作品で作・演出を担当。監督・脚本を務めた映画「夏の砂の上」(2025)で第27回上海国際映画祭審査員特別賞受賞。最近ハマったものは川上弘美さんの小説。「短編集の『僕の死体をよろしく頼む』を読んで一気にハマりました」
Instagram tamada2891

浦井のりひろ(うらい・のりひろ)

1987年、京都府出身。お笑いコンビ・男性ブランコとして活動、「キングオブコント」2021準優勝、「M-1グランプリ2022」決勝4位。映画やドラマ、舞台へも数多く出演。最近ハマったものはゲームの「Outer Wilds」。「主人公が宇宙飛行士で、宇宙船に乗って旅するんですけど、太陽が爆発を起こしてから消えるまでの22分間を無限にループする。その繰り返されるタイムリープの間になぜこの爆発が起きるのかを解き明かすというゲームで最近クリアしました」
Instagram uraidanbura