先輩が照らした先に見えたのは無数の…
「どうしたんすか?」
「……やっぱりな。向こう見てみ」
「え?」
照らされた道の先には、アイスの棒がまだ無数に地面から突き出していたのです。
「うわ! こ、これ1人じゃなくて、何人も埋めに来てないとおかしい数ですよ!!」
じっとりと心に忍び寄る恐怖とは裏腹に呼び起こされる好奇心。それに突き動かされてしまった3人は、恐る恐るその足を山道の奥深くに進めてしまいました。
「……先輩、これ数異常じゃないっすか?」
「か、数もそうだけどお前、この名前もおかしいだろ」
『からす』
『みけねこ』
『いんこ』
『ぷーどる』
『からす』
『からす』
『いのしし』
ライトに照らされて次々と浮かび上がってくるアイスの棒たち。そこに記されていた名前は、もはやペットの名前ですらないものに変わってきていました。
サク、サク、サク、サク。
この森の先に何が待っているのか……――そんな薄暗い期待に先導されて、3人は暗い森の奥にどんどんと踏み込んで行ってしまったのです。
「こ、これ……いや、ねぇか……」
「なんだよ、言えよ」
「いや、さっき何人も埋めに来ているんじゃないかって言いましたけど、この書いてある文字、同じやつが書いてるっぽくないですか?」
「だとしたら完全にヤバいやつだろ……」
小声でそう話していたTさんとYさんでしたが、突然前を歩いていたO先輩が足を止めたことで会話が途切れました。
