韓国では、生活に密着している占い “サジュ(四柱推命)”。これまで7,000人以上のサジュを鑑定してきた星エレグヤマ先生が、生年月日から導きだされる10種の属性別に、人の基本性格はもちろん、2026年の全体運、恋愛運、仕事運を独自の目線で紐解きます。
あなた自身はもちろん、友人やパートナーを占うと興味深い結果に!? 1年を上手に乗りこなす指針としてぜひ活用してください。まずは星先生と“サジュ”の出会いからご紹介します。
韓国式四柱推命“サジュ”って?
サジュ(四柱推命)と出会ったのは、韓国で働いていた12年の暮らしのなかでした。当時の私はただの会社員で、占いとはほとんど無縁。「まぁ、時間があればやってみようかな」程度の距離感だったと思います。
ソウルの街を歩くと、カフェより多いんじゃない? と思うほどサジュカフェ(四柱推命カフェ)の看板が並びます。お茶を飲みながら、生まれた“年・月・日・時間”で運勢を見てもらう場所で、韓国では生活の一部になっています。
就職、結婚、引っ越し。人生の節目には、占い好きかどうかに関係なく、みんな自然と信頼するサジュの鑑定士のもとへ。「ちょっと相談してくるね」と、美容室へ行くような感覚で足を運ぶのです。
そしてサジュは、出産にも深く関わっています。選日(せんじつ)といって、帝王切開などの場合、鑑定士と産む日を相談し、子どもの性質や親子の相性を整える家庭もあるのです。
私自身も医療的に帝王切開が必要だったため、師匠と一緒に日を選びました。「この子はこういう星だから、この日が良さそうね」と作戦会議をし、生まれてきた三人の子どもは驚くほど星の通りの性質。いちばん驚いたのは私自身でした。
とはいえ「なんでも当たるの?」と聞かれれば答えはNOです。サジュでわかるのは、生まれた瞬間に刻まれる“先天運”と、生き方や環境によって変化する“後天運”。この二つが重なって、その人らしさが育っていきます。
鑑定士は“天気予報士”のようなもの。雨の可能性は読めても、傘を持つかどうかを決めるのはあなた自身です。四柱推命は未来を断言する占いではなく、“どう生きると自分が心地よくいられるか”を一緒に探すための学問なのです。










