農家は人々の命を支えるものを生産している

 第1部で登壇したのは、荒生さんの他、新潟で長く有機農業をしてきた宮尾農園の宮尾さん。江戸時代は湿地だったところを祖先が開墾して、宮尾さんが10代目となる。

「もともと無農薬栽培がしたくて農業をはじめましたが、自然栽培や無農薬は優位だとか、慣行栽培はダメ、みたいな線引きはしたくない。多くの農家は自分のやっていることを誇りに思ってお米を作っているでしょうし、日本や世界の人々の命を支えるものを生産していると思って頑張っています」(宮尾さん)

 ふたりが育てている亀の尾は、山形県発祥の種。荒生さんは亀の尾を育てはじめて14年目で、他の生産者にも自家採種した種を渡して受け継いでいる。

「亀の尾のことを知ったのは、山形大学が実験で借りていた田んぼの隣で亀の尾を酒米として栽培していたのを見たことから。大学では化学肥料も農薬もしっかり使っていて、亀の尾って肥料を入れるとどんどん背丈が伸びて収穫前に全部倒れてしまうんです。それをスズメがきて喜んで食べていて、コンバインでも刈り取れない。そういう大変そうな状況を何年も見てきて、これ自然栽培だったらいいんじゃない? って。種を譲ってもらったのがはじまりです」(荒生さん)

 トークは「亀の尾」を通じてお米の歴史の話、自然栽培の話へ。後半へ続く。

食べる人がつくることに関わる時代へ。
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Table to Farmは、現在わずか0.1%しか流通しない『素の味』が一堂にあつまる会員制の宅配スーパーマーケットです。自然な農法で育まれた在来種の米や野菜、伝統的な天然醸造でつくられた発酵調味料。森の中で自由に走り回る放牧の鶏や豚、春は山菜、秋は木の子など、11ヶ月かけてラインナップを検討し、各カテゴリー最大3つまでにセレクトされた、“自然がつくる好みを超えたおいしさ”をお届けします。
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Table to Farm では、取り扱い商品の拡充に伴い、新しいカテゴリを追加し、『素の味』の選定基準を更新しました。
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『素の味』の選定基準をつくる
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