この記事の連載

2025年秋の自腹買いプチプラ
#01 ヴィセ レイヤード フルリ チーク

 みなさんこんにちは。一時期はもう夏は終わらないのかしら……と心折れそうになっていましたが、やっと秋冬のメイクやファッションを楽しみたい! と感じられるようになりましたね。

 そんな気分を盛り上げるように、素敵な新作プチプラコスメも続々登場しています。

 そこで今回は、筆者が「これは買う!」と心躍っているプチプラコスメをご紹介します。この秋は特に、プチプラですが、「いやコレは、若い子向けのものじゃない。大人にこそ勧めたいでしょ」と感じる逸品揃い!

 1回目は、資料の段階でアガった、ヴィセです。

#02「BRAYE」


繊細でシアーな発色が長持ち!

 時々、まだ現物を見ていないのに、資料を見ただけの段階で「コレは可愛い! 絶対使いやすい! バズりそう!」と感じるコスメに出会うことがあります。

 今回そんな風にビビッと(古い)きたのが、ヴィセの2色入りチーク。

 発売日が2025年11月16日(日)と少し先なのですが、それでも今から「買いたい!」と気合が入ってしまいました。

 これは、左側がもちっと質感の“色づき仕込みベース”、右側がさらっと質感で、大小さまざまなパールが配合された“血色パールカラー”という、ふたつの質感がセットになっているチークです。

 2色を重ねることで、ものすごく自然な立体感と、内側からにじみ出るような血色感が出せるのですが、何が気に入ったかというと、その発色具合。

 いわゆる“おてもやん”にならずに、ほんのり色香も漂う繊細な血色感が出せるのです。そこが大人のチークとして本当に嬉しい点。

 今大人がチークを入れる場合、ピンク! コーラル! オレンジ! と、色がバン! と強く主張するような入れ方だと、ちょっと暑苦しかったり垢ぬけない印象になりがちだと個人的には思ってます。

 とはいえチークゼロだと、顔の下半分がのっぺり見える、顔色が悪く疲れて見えるといった問題も発生するのが大人の顔の悩み。

 だからこそ、このチークのような、「べったり濃すぎない、でもちゃんと血色は出る」発色がとても嬉しいのです。

 しかも、淡い色、淡めの発色のチークだと、時間が経つと「血色どこ行った?」と色が消えてしまっているようなこともままありますが、このチークはそれがない。“繊細な血色感”が長時間キープされているのです。

 色持ちがよいのは、まず左のカラーをベースとして仕込むからだと思います。この左側のカラーは、マットといってもごくごく微細なパールが仕込まれていて、粉っぽく沈むような感じにはならず、チークとしてはもちろんですが、例えば頬骨からこめかみあたりやあご先など、他の部分にも軽く乗せると顔全体に統一感が出ます。

 すっぴんの肌色とチークの色の、つなぎのような役割をしてくれると言えばよいでしょうか。

 このベースカラーがあるおかげで、わざとらしくならず上品な血色感を出せるのです。

2025.09.30(火)
構成・文=斎藤真知子